結論

高校時代、対戦した田中投手にマウンドへ一歩踏み出す形で睨みつけたり、先輩と怒鳴り合いをしたりなど、素行の悪さが際立つエピソードが多いです。

2021年、チームメイトへの暴力行為が発覚し、

当時所属していた北海道日本ハムファイターズから自宅謹慎と出場停止処分を言い渡された中田翔選手。

週刊誌の報道によると、実際に暴力を受けたのは、彼の後輩に当たる井口和朋投手だとされています。

報道によると、井口投手は脳震盪を起こしたようですが、その後は普通に試合に登板できています。

これを受け、中田選手のことを若い頃からずっと見てきたファイターズの栗山英樹監督も、

「このチームでは難しい」と放出を示唆。

数日後に、読売ジャイアンツに無償トレードで移籍することになりました。

大阪桐蔭高校時代から注目を受け、プロの世界では日本代表の中心選手を務めるなど、

プロ野球界を代表するような選手になっていた中田選手の、

まさかのニュースに驚いた人も多いと思います。

しかし一方で、彼はプロに入る前からかなりヤンチャな人間だったとも言われていました。

田中将大との因縁

田中将大投手といえば、駒大苫小牧高校で甲子園優勝を経験し、楽天イーグルスではチームを創設初の日本一に導く活躍。

特に日本一に輝いた2013年の、シーズン負けなしでの24連勝というのはギネス記録にも認定されました。

その後はメジャーリーグでも活躍し、2021年から古巣の楽天に復帰。

日本代表のメンバーに選ばれ、東京オリンピックに出場し、日本は正式種目に採用されて以来初めての金メダルを獲得しました。

このように、高校の頃から多くの注目を集め、

プロ野球の歴史に名を残す選手になると言っても過言ではないマー君こと田中投手ですが、

彼と中田選手は高校時代にちょっとした因縁があったのです。

2005年、甲子園での準決勝で中田選手擁する大阪桐蔭と、田中投手擁する駒大苫小牧が対戦した時のこと。

当時中田選手は1年生、田中投手は2年生でした。

そんな中、のけぞって避けてしまうような内角高めへの危ないボールを投げた田中投手。

これを受けて中田選手は、自分より年上の田中投手に向かって、マウンドに一歩踏み出すようにしてガンを飛ばしたのです。

それを見た田中投手も、負けじとにらみ返します。

結果としては、田中投手擁する駒大苫小牧が勝利しました。

プロになってからも2人が対決することは多々ありましたが、対戦成績は田中投手の圧勝。

メジャーから田中投手が戻ってきて、古巣の楽天に復帰した時、中田選手は

「まさか戻ってくるとは思ってなかったんで。しかもパ・リーグ。セ・リーグ行ってよ(笑)」

とユーモアたっぷりに話していましたが、あながちジョークではなかったのかもしれません。

ムカついた先輩

中田選手の母校である大阪桐蔭は、高校野球ファンでなくとも知っている人が多い、野球の強豪校です。

野球部には割とありがちかもしれませんが、大阪桐蔭も先輩後輩の上下関係に厳しいところと言われています。

しかし中田選手は、実力もないのに偉そうにしている先輩が大嫌いで、許せなかったのでしょう。


あるテレビ番組で、「高校生のとき、気に入らない先輩を頭から洗濯機に入れたって本当?」と聞かれた中田選手。

すると「ちょっと違う」と否定し、「実際には洗濯機じゃなくて乾燥機」と答えたのです。

先輩に対してそういう行動が取れるというのは、ヤンチャを通り越してしまっているかもしれませんね。

報道陣に激怒

中田選手がプロになり、二軍施設で調整中だった時のエピソードです。

中田選手は今でこそ野手としてプレーしていましたが、高校時代は野手としてのみならず、ピッチャーとしても高い評価を受けていました。

今でいう大谷翔平選手のような、二刀流ですね。

そんな中田選手が二軍施設で調整しているとき、まさに大谷選手が二刀流として挑戦している真っ最中でした。

そういう背景もあり、ある記者がは中田選手に対して、「投手もできるのでは?」と何気なく質問しました。

すると中田選手は、「その質問は投手に失礼」と怒りをあらわに。

「高校で投げてたからプロでも投げられるなんて、簡単な話じゃない。プロはそんなに甘くない。軽々しく言うな」

と報道陣に対して激怒したのでした。

ここからは個人的な推測になるのですが、甲子園で田中投手などと対戦しているうちに、

「世の中には自分よりも凄い投手がたくさんいること」を知り、投手ではプロになれないと感じたのではないでしょうか?

本当は投手としてプロになりたかったものの、諦めた過去があるからこそ、この報道陣の一言にカチンときてしまったのかもしれません。

先輩と怒鳴り合い

中田選手は、チームの先輩だった鵜久森淳志選手とベンチ裏で怒鳴り合いをしたことがあります。

この日、中田選手と鵜久森選手が所属していた日本ハムは、西武にサヨナラ負けを喫していました。

そのため、余計にフラストレーションが溜まっていたのかもしれません。

先輩の鵜久森選手が試合に出てもいないのにダラダラと片付けをしていたらしく、さらに苛立ちが募ったようです。

その苛立ちを抑えられず、「早くどいてもらっていいですか?」と言ってきた中田選手。

その言い方にカチンときた鵜久森選手は、「お前誰に口聞いてんねん」というようなことを言ったのです。

中田選手も「かかってこい」などと言い返したのだとか。

中田選手目線だけの話なので、実際にはどんな感じだったのかは分かりませんが、セリフも事実なのならどっちもどっちとなりそうです。

こういった暴言を、日常的に言っていたということになります。

中田選手はイライラすると、日頃からバットを投げる、叩きつけるなどしている姿を試合中でもカメラに度々映されています。

大人になれば多少はイライラを抑える術も身につくものですが、中田選手にはなかなか難しいようです。

まとめ

こうして見ると、中田選手はイライラしやすい性格で、ヤンチャを通り越して日頃から素行に問題があったのかもしれません。

ネット上では、『とんねるずのスポーツ王』の中の「リアル野球盤」に度々出演して話題になっている、

ファイターズの杉谷拳士選手をいじっている様子を収めた動画なども投稿されています。

一見するとスキンシップのように見えるかもしれませんが、今回の報道から改めてそれらの動画が話題になり、

いじりのラインを超えているのでは、という声も上がっているようです。


2021年は極度の不振に陥り、ベンチでイライラして暴れた結果、翌日に目を腫らすといったこともありました。

そんな中で発覚した、チームメイトへの暴行。

中田選手をずっと見てきた栗山監督も、「このチームでは難しい」と半ば匙を投げたかのような発言をしました。

そんな中、読売ジャイアンツへの無償トレードによる移籍となった中田選手。

これまでの行動を改め、新天地で結果を出せるか注目していきたいところです。