リオネル・メッシ選手は、アルゼンチン出身のサッカー選手です。FCバルセロナに所属し、9度のリーガ・エスパニョーラ優勝や4度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝に貢献するなど、数々の華やかな功績を残しています。

 あのデビット・ベッカム選手も彼を「世界最高の選手」と称え、その名前はサッカー界で燦然と輝いています。そんな世界のメッシ選手の体に彫られているタトゥーが、最近になって急増しているといわれています。メッシ選手のタトゥーが急増したワケとは一体何なのでしょう?

プロフィール

本名 : リオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ
愛称 : レオ、リオ、メシアス(メシア)
国籍 : アルゼンチン/スペイン
生年月日 : 1987年6月24日(31歳)
出身地 : ロサリオ
身長 : 170cm
体重 : 72kg
在籍チーム : FCバルセロナ
ポジション : フォワード
背番号 : 10
利き足 : 左足


 アルゼンチンのロサリオに生まれたメッシ選手は、工場労働者の父親とパートタイムで働く母親の元で貧しい暮らしをしていました。13歳の時に、スペイン・リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナの加入テストに合格したことから、人生の転機が訪れます。

 当時のカルロス・レシャック監督が彼に秘められた才能を見出し、家族揃ってのバルセロナへの移住を決めたのです。また、少年時代のメッシ選手はホルモンの分泌異常の低身長が発覚し、成長ホルモンの投与なしでは体が発達しないと診断されましたが、監督はその治療費を全額負担することも約束してくれたのです。

 こうして143cmの小さな体は治療によって170cmにまで成長し、選手としても一流のテクニックを披露するまでに成長したのです。世界最高の選手となったメッシ選手も大したものですが、小さな彼の将来を予想できた監督の眼力もすごいものがありますね。

腕のタトゥーはいつから?

 ところでメッシ選手のタトゥーは、いつからあるのかご存知ですか?初めて彼の体にタトゥーが入ったのは、2010年の3月です。左肩の後ろに、母親のマリアさんの顔を彫ったものでした。

 それから左足にも彫られており、2015年の2月には右腕にも入れられました。イエス・キリストの顔や、花や盾が彫られています。同じ年の6月には同じく右腕に『サクラダファミリアのステンドグラス』、『蓮華』、『時計」が加わります。

 そして彼の故郷である『ロサリオ』の地図まで入るようになりました。左足のタトゥーを入れていた時にはあまり目立たなかったタトゥーも、こうしてその存在が際立つようになったのです。


 この他にも愛息チアゴ君の手形や名前を彫ったもの、その名前のタトゥーを囲むようなハートと羽、左足のすねには『ボール』『剣』自分の背番号である『10』という数字まで入っているのです。2010年に初めてタトゥーを入れててからというもの、彼のタトゥーはこのように年々増え続けているようです。

なぜ激増した!?

 どうしてメッシ選手のタトゥーは、これほどまでに激増したのでしょうか?彼のタトゥーには、全てに深い意味が込められているようです。最初に左肩に入れた母親の顔のタトゥーは、母への感謝の気持ちを表しています。貧しいながらも懸命に育てくれた母親への溢れるばかりの愛情表現なのです。

 しかし、まだ初めのうちはシャツに隠れる場所に入れていました。左のふくらはぎにある息子さんの名前と、両手の手形を表したタトゥーは、愛息チアゴ君の誕生記念です。パパとなったメッシ選手は、よほど息子さんの誕生が嬉しかったのでしょう。

 このタトゥーを入れてから4ヶ月後に、ハートと羽を追加しています。『蓮』には「どこにでも力強く花開く」という意味があり、どんな困難にも立ち向かうという心意気を表しています。『サクラダファミリアのステンドグラス』は、バルセロナへの愛の象徴だと言います。

 『時計』は絶えず流れていく時間を1分足りとも無駄にしない、という意味を持っています。また、『ロサリオ』の地図は愛して止まない生まれ故郷への愛だとされています。『ボール』も背番号の『10』も、選手である彼には大切なものです。


 メッシ選手のタトゥーは家族愛、郷土愛に溢れたものだったのです。そして、自分の人生訓のようなものまで入れたタトゥーは、彼にとっては最も大切なものばかりを集めたものだったのですね。これからも、お子さんが増えたり人生において宝物が増えていく度に、タトゥーは増え続けるかもしれません。

 タトゥーが増え続けるということは、メッシ選手にとって幸せが増え続けるということなのかもしれません。日本人にとっては受け入れがたいタトゥーですが、外国のサッカー選手には反社会的な意味はないのでしょう。

 東京オリンピックを迎えるにあたり、日本もタトゥーに対する見方を変えていかなければいけないのかもしれません。タトゥーを入れた人を温泉から締め出していると、外国のお客様からクレームが来そうです。『おもてなし』の精神から外れてしまうことのないように、気をつけるべきなのでしょうね。