サッカー界における世界的なスターとして有名なデビット・ベッカム選手は、その容姿端麗なスタイルでモデルとしても有名ですね。惜しまれつつも 2013年で現役を引退しましたが、その人気は衰えを知りません。

 ところで、そんな彼の体には多くのタトゥーが彫られているのですが、少しやりすぎではないかと言われています。批判が殺到したという彼のタトゥーは、どんなものなのでしょうか?さらにその中には、日本語のものもあるようです。今回は、彼のタトゥーについて明らかにしていきます。

プロフィール

本名 : デイヴィット・ロバート・ジョセフ・ベッカム(David Robert Joseph Beckham)
愛称 :ベックス貴公子
国籍 : イギリス(イングランド)
生年月日: 1975年5月2日(43歳)
出身地 : ロンドン、レイトンストーン
身長 : 183cm
体重 : 74kg
利き足 : 右足

ユース

トッテナム・ホットスパー
ブリムスダウン・ローヴァーズ
1991〜1993 : マンチェスター・ユナイテッド

クラブ

1992〜2003年 : マンチェスター・ユナイテッド
1994〜1995年 : プレストン・ノース・エンド
2003〜2007年 : レアル・マドリード
2007〜2012年 : ロサンゼルス・ギャラクシー
2009年 : ミラン
2010年 : ミラン
2013年 : パリ・サンジェルマン

代表歴

1992〜1993年 : イングランドU18
1994〜1996年 : イングランドU29
1996〜2009年 : イングランド115


 1975年5月2日に、ロンドン北東部に位置する下町レインストーンで配管工の父と美容師の母のもとに生まれます。姉と妹、3人兄妹の長男でした。母方の祖父がユダヤ人ということもあり、彼は自身のことを「半分ユダヤ人」と言っています。

 子供の頃からサッカーが好きだったベッカム選手は、「大きくなったら何になりたいの?」という質問にいつも「サッカー選手」と答えるような子供でした。やがて、1982年に地元の創設間もないリッジウエイ・ローヴァーズ(現在のブリムズダウン・ローヴァーズFC)に入団。3シーズンで115試合に出場し、101得点を挙げるなどの活躍で頭角を現していきます。

 その後、ロンドンのいくつかのクラブから誘いを受けましたが、マンチェスターユナイテッド・FCの学生会員となり、1991年7月8日に契約金29.50ポンド+週給10ポンドの手当で練習生の契約を結んだのです。1993年にプロ契約を結び、そこから世界に名だたる素晴らしいスター選手となっていくのは皆さんご承知の通りですね。

やりすぎなタトゥー?

 ベッカム選手は、自他ともに認めるタトゥーマニアだと言われています。身体中に彫られ、その数は30個以上とも言われています。特に両腕のあたりは、タトゥーで肌が見えないくらいです。「いくら何でもやりすぎではないか?」と、ファンの間からも批判の声が出ています。

 しかし、彼自身はタトゥーを入れたことを少しも悔やんだことはないと言います。それは彫るようになった理由が、全て家族への愛のためであるからです。「僕のタトゥーは全てヴィクトリアや子供たちを表している。僕はいつも彼らと一緒に居たいから」とベッカム選手は語っているのです。

 遠く離れた遠征試合などでも、心はいつも家族と一緒にいたいという願望の表れなのです。例えば最初に入れたタトゥーは、1999年に愛する息子ブルックリン君が生まれた時のものでした。腰にブルックリン君の名前を彫ったのです。

 これを皮切りに、左の腕には妻のヴィクトリアさんの名前をヒンディー語で彫りました。また、その後に生まれた息子たちの名前も彫っていきました。感動的なのは、彼の左胸にひときわ大きく彫られたタトゥーでしょう。

 3人の小さな天使たちが、倒れたベッカム選手を一生懸命「ヨイショヨイショ」と力を合わせて運んでいる絵柄です。小さな天使たちは、ベッカム選手の愛おしき息子たちだといいます。「いずれは僕もこんなふうに息子たちの世話になるのだから、その時は頼むぞ」というメッセージを込めたものだそうです。

 やりすぎだとも批判されているベッカム選手のタトゥーですが、それらは溢れんばかりの家族愛に基づくものだったのです。仕事で遠く離れたとしても、いつも家族と共にあるというベッカム選手の精神は、素晴らしいものですね。

日本語タトゥーの意味

 ベッカム選手のタトゥーの中には、日本語で書かれたような漢字のものもあるようです。これは、愛すべき家族とは関係がないようですね。実は、これは日本語ではなく中国語で、ベッカム選手が中国のユースサッカー大使に就任したときに彫られたのです。

 彼は任務の一環として、北京大学で学生に向けて公演を行いました。スーツ姿でフリーキックなどのやり方を説明していたベッカム選手はおもむろにワイシャツをめくり、左わき腹の漢字のタトゥーを披露したのです。

 『生死有命富貴由天』と刻まれたその言葉は、「生と死は運命によって、富や名誉は神の意によって定められている」という意味です。人の力ではどうにもならない、という中国の諺のようですね。タトゥーマニアとまで言われるくらいですから、これからも何かあるたびに増え続けていくかもしれません。

 しかし奥様のヴィクトリアさんは、彼の健康を考えてこれ以上タトゥーを増やさないでほしいと思っているようです。今後の彼の活躍のみならず、タトゥーの変化にも注目していきたいところですね。