結論

秋田から何のコネもなく政界へと進んだ苦労人です。大の甘党好きであり、内助の功に支えられてきました。

2020年9月〜2021年9月まで、日本の内閣総理大臣を務めた、菅義偉さん。

平成が終わる時に、現在の元号「令和」を発表したことから、

「令和おじさん」としても有名になりました。

菅さんの総理大臣としての期間は、およそ1年という短い期間で終わりました。

その前の総理大臣だった安倍晋三さんが、2012〜2020年までと、

首相通算在職日数の歴代最長記録を塗り替えていただけに、余計に短く感じてしまったかもしれません。

そんな中で総裁選に立候補しないことにした理由について、

2020年ごろから世界的に流行しているウイルスの感染症対策に専念するため、と明かしました。

短い期間ではあったものの、「国民のために働く内閣」を掲げて政策に取り組み、

デジタル庁の新設や、脱炭素を目指し、温室効果ガスの排出をゼロにする取り組みに力を注ぎました。

世界中がウイルスによって大変な時期を駆け抜けた1年間でしたが、そんな菅さんの裏の顔をご紹介していきたいと思います。

苦労人の庶民派

菅さんは秋田県のいちご農園の息子として育ちました。

兄弟は4人で、お姉さんが2人と弟さんが1人いらっしゃいます。

お父様は「秋ノ宮いちご」のブランド化を成功させている方で、地元ではちょっとした有名人のようです。

秋田の高校を卒業した後、自分の力を試したいと思い、ひとり東京に上京しました。

上京後は段ボール工場で働きますが、数ヶ月で辞職。

視野を広げるため、大学入学を目指してアルバイトをしながら学費を貯めました。

そして、2年後には法政大学に入学。大学在学中は学費を準備するため、アルバイトをしながら空手部にも所属していたそうです。

大学を卒業した後、一度は民間企業に勤めた菅さんですが、夢を諦めきれず、政治家を目指す決意をします。

インタビューで政治家を目指した動機を聞かれた際には、

「会社で決まったことをやるのではなく、自分で決めてやりたいことをやる。それは政治と思った」

と自身で語っています。

その後、故・小此木彦三郎衆議院議員の秘書を11年間務めます。

そして菅さんが38歳の時、横浜市議会議員選挙に出馬し当選。

この選挙期間中菅さんは、毎日100軒以上の家を回ったという話もあります。

着々と勢力を伸ばした菅さんは、横浜市議会議員を経て衆議院議員選挙でも当選。

その後は、元内閣総理大臣の安倍晋三さんも強く信頼する側近になり、約7年半もの間安倍内閣を支えました。

秋田から上京し、何のコネもなく総理大臣にまで上り詰めた努力や行動力、精神力は想像を絶するものだったと思います。

強い意志と努力がなければ、自身の想いを叶えることは難しかったのではないでしょうか?

大の甘党

菅さんは、麺類と甘いものが大好き。

議員会館の自室で大福を頬張ることが、至福の時間なのだそうです。

また、お酒は飲めないそうで、「ビールを一杯飲んだだけで3時間ほど眠ってしまう」と語っています。

そして大の甘党の菅さんが、好んでよく食べているものはパンケーキ。

内閣総理大臣時代にも、国会近くにあるホテルニューオータニの

「SATSUKI」に定期的に通っていたそうです。

よく注文して食べていたものは、パンケーキとフレンチトーストセット。

疲れた時には大好きな甘いものを食べて、身体を休ませていたのかもしれませんね。

奥様と、人気パンケーキ店の行列に並んだこともあるそうです。


2人でパンケーキ店の行列に並ぶなんて、仲良し夫婦で親しみを感じますね。

そんな大の甘党でありながらも、スリムな体型を保っている菅さん。

体型を維持できるのは、日課にしている運動があるからだと思います。

その運動とは朝と夜に行なう腹筋100回と、毎朝行なっている30〜40分の散歩です。

ちなみに散歩の際には、何かあったらすぐに官邸に駆けつけられるようにスーツなのだそうです。

昼食の時間は5分くらいしかないため、すぐに食べ終わる蕎麦などが多いそうです。

外を回っている時は、マクドナルドやジョナサンを利用することもあるのだとか。

こうした庶民的な側面を聞くと、身近に感じますね。

家族エピソード

菅さんには、奥様と3人の息子さんがいらっしゃいます。お孫さんもいらっしゃるそうです。

奥様は菅さんの5歳年下で、名前は真理子さん。

真理子さんは人柄がよく、菅さんの地元では真理子夫人ファンも多いそうです。

真理子さんは、「目立つことを好まず、夫を陰で支えるタイプ」と関係者は明かしています。

菅さんも奥様について、「表に出るのは嫌いなタイプ」と語っています。

そんな奥様は、選挙の時には誰よりも早く事務所で準備し、秘書を気遣い、声を掛けていたそうです。

また、菅さんは忙しくて自宅に戻れず、議員宿舎で寝泊まりすることが多いため、

奥様は自宅がある横浜から、議員宿舎がある赤坂まで毎日のように通い、洗濯や掃除をしているそうです。

本当に素晴らしい奥様ですね。

菅さんは、真理子さんの内助の功に助けられてきているようです。

そんなお二人のステキなエピソードをひとつご紹介します。

2010年頃、菅さんは会食が続いたり、仕事のストレスから体重が激増したことがありました。

体調を心配した真理子さんは、手作りスープカレーを毎日の朝食に取り入れました。

また、食事を変えただけでなく、1時間のウォーキングも取り入れていました。

そのおかげで菅さんんは、4ヶ月で14kgもの減量に成功しています。

毎日手作りスープカレーを準備するなんて、手間が掛かり、とても大変な事だったと思います。

優しい奥様の気遣いで、健康的に減量できた菅さんは幸せ者ですね。

まとめ

菅義偉さんの座右の銘は、「意志有れば道在り」です。

強い意思を持ち、自分の道を切り開いた菅さんにぴったりな言葉ですね。

怒涛の1年を過ごした菅元総理大臣。

菅さんも、もうこのように「元総理大臣」と呼ばれるようになるのです。

毎日さまざまな対応に追われ、多忙な日々を送っていた事だと思います。

総理大臣辞任表明があった際には、さまざまな憶測が報道されました。

批判的な意見も多かったですが、感染が拡大する中で総理大臣に任命された菅さんの苦労は、相当なものだったでしょう。

これまで忙しかった分、少し身体を休ませ、奥様とゆっくり趣味の渓流釣りを楽しんだり、大好きなパンケーキを食べて過ごしてほしいと思います。