結論

迷惑行為で逮捕されてからも、新型コロナウイルスに感染したことが発生し、護送に携わった警察やその家族が感染したりしました。

まだ職業としては、歴史の浅いユーチューバーという職業。

しかし、すでに小学生の「将来なりたい仕事」ランキングで、常に上位にランクインする人気の職業となりました。

ユーチューバーの草分け的存在であるヒカキンさんですら、

まだYouTubeを初めて8年ほどしか経っていないにもかかわらず、その人気ぶりはもはや多くを語るまでもないほどでしょう。

その手軽さもあって、今では多くの人が参加しているYouTubeですが、

参加者がそれだけ多いと、動画を見てもらう回数を増やすのも容易ではありません。

そのためか、非常に過激なことをやって、視聴回数を伸ばそうとする人が続出し、社会問題にもなりました。

その中でも、2020〜2021年にかけて、YouTube界と世間を騒がせた代表的な人と言えば、へずまりゅうさんでしょう。

そんなへずまりゅうさんが起こした、数々の迷惑エピソードをご紹介します。

数々の迷惑エピソード

山口県から上京したへずまりゅうさんが世間に知られるようになったのは、

すでに有名になっているユーチューバーにメントスとコーラを持って突入し、コラボを迫るという形の動画でした。

動画の撮影中だろうが、プライベートだろうがお構いなしに突撃しまくるので、ユーチューバーたちからも危険人物扱いされるようになり、

はじめしゃちょーさんやラファエルさんが、本格的に訴訟も視野に入れたほどでした。

他には、RIZINなどに出場したこともある、格闘家の朝倉未来さんにも突撃し、

スパーリングを申し込んでボコボコにされ、最後は朝倉さんに説教されると言う内容の動画もありました。

このように、ユーチューバー界で鼻つまみ者となって警戒されたへずまりゅうさんが、一般人にも知られるようになったのは、

『店の商品、会計前に食ってやったぜー』というタイトルの動画でした。

愛知県岡崎市内の大型スーパーの食料品売り場で、

まだ会計前であった魚の切り身のパックを開けて食べ、空になったパックをレジに持っていくという内容でした。

これによって、「迷惑系ユーチューバー」として全国のニュースで報道され話題に。

そして2020年3月、有名ユーチューバーへの突撃による傷害事件によって逮捕されます。

また先ほどご紹介した、会計前に商品を食べたと言う行為が、窃盗と言うことで再逮捕。

その他にも、大阪のアメリカ村の衣料品店で、Tシャツが偽物だと店員に大声で言いがかりをつけたとして、威力業務妨害と信用毀損によって三度逮捕。

さらには、渋谷のスクランブル交差点で布団を敷いて寝そべった行為が、道交法違反容疑であるとして書類送検されています。

これほどまでに警察のお世話になったユーチューバーも、そうそういないのではないでしょうか?

その後も彼の行動は変わらず、「迷惑系ユーチューバー」として全国を股にかけて活動していましたが2020年12月末、

兵庫県神戸市の歓楽街である福原付近で、暴力団関係者と思われる一段から集団リンチを受けてお金を奪われ、泣きながら引退を表明することになりました。

YouTubeも認めないユーチューバー

「迷惑系ユーチューバー」として、炎上を狙った動画で悪名を広げたへずまりゅうさん。

しかしYouTube側も、黙って見過ごしてはいませんでした。

度重なる迷惑動画は規約違反を続けたと判定され、へずまりゅうさんのチャンネルは収益化を剥奪され、

2020年5月16日にはチャンネルが公開停止処分、いわゆるBANとなりました。

ユーチューバーとってチャンネルがBANされると言うことは、収入源も存在意義も絶たれることを意味するとも言えます。

それでもへずまりゅうさんは、別のアカウントを作成し続けました。

しかし、これ以来YouTubeの運営側に目をつけられることになり、別アカウントも時間を置かずにBANされることが繰り返されました。

YouTubeでのチャンネル開設ができなくなってからは、Twitterやツイキャスなどに活動の場を移していっているようです。

逮捕されても迷惑!?

へずまりゅうさんが逮捕されて平和になるのかと思いきや、逮捕されている間にも迷惑をかけ続けます。

彼は迷惑動画を撮影するため全国で活動していましたが、

その最中に現在世界中で猛威を奮っているあのウイルスに感染していたことが逮捕後に発覚します。

逮捕された時は山口県にいましたが、実際は愛知県で逮捕状が出ていたので、山口県から愛知県まで警察車両で護送されていました。

その際に同乗していた警察官3名、護送先の愛知県の岡崎署の留置施設にいた別の容疑者2名、警察官の家族を含む計8名が感染したのです。

そして愛知県警の関係者100人以上が、自宅待機を余儀なくされる自体にまで発展しました。

迷惑行為だけでなく、それを取り締まった警察組織にまで多大な迷惑をかけることになった

「超迷惑系ユーチューバー」のへずまりゅうさんは、名古屋地裁岡崎支部で開かれている裁判の真っ最中となっています。

へずまりゅうの現在

逮捕され、反社会的組織とされる人たちからも集団リンチにあい、身も心もボロボロになったへずまりゅうさんは、ついに引退を表明しました。

現在は地元の山口県でひっそりと暮らしているようですが、世間はそうは静かにしていてくれません。

最近、山口県の地元の高校生の間では、「へずまりゅうを探せ」という遊びが流行っているそうです。

ある日、へずまりゅうさんが喫茶店でタピオカを飲んでいるところを、高校性が見つけて撮影しました。

それに気が付いたへずまりゅうさんは、動画をSNSなどに出さないで欲しいとお願いし、口止めとしてその高校生にタピオカを奢ったのです。

するとこの話が広まったことで、高校生の間で

「へずまりゅうを目撃したらタピオカを奢ってくれる」と噂されるようになり、へずまりゅうさん探しがちょっとしたブームになりました。

ひとたび顔を出して有名になると、プライバシーを求めて一般人になろうとしても、なかなか世間は思い通りにしてくれないようです。

迷惑系ユーチューバーとして、因果応報なのかもしれませんが…。

まとめ

自分が有名になるため、人にたくさんの迷惑をかけるような事をしてきたへずまりゅうさん。

世間が彼に向ける目は、まだまだ冷たいようです。

彼はのちに、「SNSの世界からへずまりゅうは抹消しました。今後は原田将大として真面目に生きていくので、更生の邪魔をしないでください。私は社会の為に頑張ります。」とコメントしています。

「山口県も、親も友達も先輩も仕事も、すべて捨てて東京に上京する。馬鹿だと思う奴はたくさんいるだろう。けど俺の気持ちは本気だ。今も昔もたくさんの奴に馬鹿にされるけど、お前ら今に見とけ。必ず有名になって見返すから」

このような決意をもとに、上京してきたへずまりゅうさんですが、倍返しで馬鹿にされる結果になったのは、なんとも皮肉な結果となってしまいました。

楽しそうに活動し、人を喜ばせたり楽しませたりするからこそ、子供たちの人気の職業となったはずのユーチューバー。

ねじ曲がった心でのし上がろうとしても絶対に成功しないのが、へずまりゅうさんを見ているとよくわかったのではないでしょうか?