テラスハウスでのある一幕から誹謗中傷の声が相次ぎ、SNS上では自傷した様子を収めた画像も投稿されていました。
女子プロレスラーの木村花選手が、2020年5月23日に亡くなりました。
死因は明らかにされていませんが、突然の訃報に驚くばかりです。
亡くなる前日に投稿したインスタグラムには、飼い猫の写真とともに「愛してる。楽しく長生きしてね。ごめんね」というコメントが添えられていました。
22歳の若さでこの世を去ってしまった彼女に、一体何があったのでしょうか?
プロフィール
木村花選手1997年9月3日生まれの、神奈川県横浜市出身です。
女子プロレスラーだった母親(木村響子さん)の血筋を受けて、2015年にWRESTLE-1が設立したプロレス専門学校「プロレス総合学院」に1期生として入学します。
2016年、プロレス総合学院の卒業試合で才木玲佳戦でデビューします。
デビュー戦では才木選手に敗れています。
同年4月24日に再び才木選手と対戦し、鎌固めで初勝利をあげます。
9月18日にはJWP認定ジュニア王座&POP王座決定トーナメントに出場し、藤ヶ崎矢子選手と決勝で勝利し、王座初戴冠となります。
2017年には前年末に試合で負傷し、右尺骨骨幹部骨折で全治1ヶ月と診断されました。
しかしドクターから復帰のゴーサインが出たため、1月22日の母親の「木村響子引退興行」に出場しました。
2019年3月、古巣のWRESTLE-1を退団し、スターダムに入団します。
2017年より芸能活動も始めています。
突然の死去!その死因は?
木村選手は、2019年にスターダムに移籍してからはトップ選手として活躍し、将来を期待されていました。
そんな彼女が急死したのは、2020年5月23日のことでした。
同日に所属団体が発表し、「詳細は把握できていない部分もあり、関係者の調査に協力していきます」とコメントしました。
死亡した日の前日、自身のインスタグラムで飼い猫の写真を載せ、「愛してる。楽しく長生きしてね。ごめんね」とコメントが添えてれていました。
また、当日未明には自傷した写真と共に、「もう人間なんかやりたくない」「愛されたかった人生でした」「みんなありがとう。大好きだよ」「ばいばい」とツイートしており、心配する声が上がっていました。
自傷はその前からもたびたびあったようで、写真が掲載されたこともありました。(※閲覧注意)
死亡したのは、それから間も無くのことだったのです。
テ○スハ○ス
今日、私の好きなプロレス
スターダム(女子プロレス)所属の木村花選手がおそらく・・・自殺で亡くなりました。
テラスハウスなんかに出たばかりに😭
アンチに殺されたようなものです pic.twitter.com/emVZvKPaip— アヒル隊長☆第7巻 (@ahirunomikoto) May 23, 2020
実は彼女、恋愛リアリティー番組『テラスハウス』にも出演していました。
3人の男性と3人の女性が同居するテラスハウスの中で、ちょっとした騒動があったのです。
「コスチューム事件」といわれるもので、木村選手の大切な試合用のコスチュームを男性の出演者が間違えて洗濯し、乾燥機にまでかけて縮ませてしまったというものです。
木村選手はその出演者に激怒し、男性がかぶっていた帽子を跳ね飛ばすなどしました。
ことの発端は、木村選手が自分のコスチュームを洗濯機に入れたまま出かけたことでした。
男性は彼女のコスチュームが洗濯機に入っていることに気がつかず、自分の洗濯物を洗っただけでした。
しかし、大切な試合用のコスチュームを台無しにされた彼女は、その男性に対して怒りを爆発させてしまったのです。
この事件後、ネット上では木村選手に誹謗中傷の声が多くあがりました。
最初は、「大切なコスチュームを洗濯機に入れっ放しにした自分が悪いとは思わないのか」と言ったようなものでした。
しかし日を追うごとに、コメントの内容は過激さと量が増大していきました。
亡くなる直前には、1日100件を越す量担っていたほどだったとか。
「こんな凶暴な子、いやだ〜。プロレスラーの人って実際もこうなんだ」
「お前の都合で話進めてんじゃねえよ」など、辛辣なコメントが相次いだといいます。
本業のプロレスの試合があれば、まだ気持ちを発散できたかもしれません。
しかし新型コロナウイルスの影響で、試合は休止したままで気持ちの発散もできず、SNSの誹謗中傷コメントは彼女の心に重くのしかかってきたようです。
まとめ
この後、彼女の遺書と思われるものが発見され、そこには母親への感謝の気持ちなどが記されていたとのころ。
木村花選手の死について、スポーツ界や芸能界からたくさんのコメントが寄せられました。
その中でも、個人的にはスキージャンプの高梨沙羅選手の言葉が強く心に響きます。
「言葉は人を癒し、時にナイフのように人を傷つけてしまう。受け取る側によって感じる側も大小変わってしまう。だからこそ言葉を発する前に一瞬でも相手のことや、先のことを考えなくてはならない」
ネット規制の前にマスゴミの暴虐なんとかしろっての
【テラスハウス】遺族が泣いて懇願するのを無視して遺書公開…倫理観ゼロのマスコミにネット民の怒り爆発 – モナニュース https://t.co/W5PnDRGXxe
木村花 誹謗中傷 pic.twitter.com/r5KJQOzrlw— 3 (しばらくフォロバ・リムバ100%) (@3buroge) May 26, 2020
【訃報】木村花逝去に関するお知らせhttps://t.co/IqjwWVIgIp pic.twitter.com/YNQoX1ubgh
— スターダム✪STARDOM (@wwr_stardom) May 23, 2020
木村花選手のご逝去につきましてhttps://t.co/ONtRrNVNew pic.twitter.com/lajqM7dCEq
— スターダム✪STARDOM (@wwr_stardom) May 26, 2020
誹謗中傷の外にいる人は、「ネットなど見なければいい」と言うかもしれません。
また、「見てもスルーすればいい」とも思うかもしれません。
ですがその真っ只中にいる人は、スルーすることはできないのです。
見ないことにすることなどできず、気になって余計ネットを見てしまうことになるのです。
そして、より深く傷ついてしまいます。
木村花選手は、言葉のナイフに刺し殺されたのかもしれません。
人を非難する前に、自分の言葉がどれだけ人を傷つけるのか、考えて行動したいものですね。