結論

幼い頃、親と共に霊友会のCMに出ていたことから信者であった可能性が十分にありますが、家族との縁を切った今は別の宗教を信じているようです。

元横綱の貴乃花光司さんが、霊友会という宗教の信者なのではないかと噂されています。

元大関の貴ノ花関を父に持ち、角界に若貴ブームを巻き起こした平成の大横綱である彼の活躍ぶりは、もう言うまでもないでしょう。

その華やかな経歴に、ゆくゆくは相撲協会の理事長に収まるとばかり思われていましたが、弟子が暴力事件の被害者になった頃から、彼の人生は予想もしない方向に進んでいきました。

貴乃花部屋は消滅し、相撲界から姿を消して親方でさえなくなったことはご存知の通りです。

そんな彼の宗教にまつわる噂を検証してみましょう。

プロフィール

貴乃花光司さんは、1972年8月12日に東京で生を受けます。

父は大関貴ノ花、伯父は初代横綱若乃花という相撲一家の家系でした。

貴乃花さんが相撲を意識し始めたのは、父親が引退した時だったと言います。

父が果たせなかった横綱への夢を、自分が実現させるんだという強い思いで相撲の稽古に力を入れ始めたとのこと。

入門当時から優れた素質が話題になり、新弟子検査の時にすでに出来上がった体を見た検査担当の親方たちが、「新弟子の体ではない」と検驚嘆するほどでした。

やがて兄の若花田さんと共に「若貴フィーバー」を巻き起こし、若い女性にも相撲ファンができるほどに相撲ブームが続きました。

1994年には念願の横綱昇進を果たし、ついで1998年に横綱昇進を果たした兄の若乃花さんと共に初の兄弟同時横綱を実現します。

2001年には大怪我を乗り越え、満身創痍の中で優勝。

当時総理大臣だった小泉純一郎さんが、「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」と言い放ったのは、相撲ファンならずとも印象に残っているでしょう。

こうして彼は、「平成の大横綱」という異名をとるほどになったのです。

霊友会とは?

さてそんな平成の大横綱と言われる貴乃花さんが、霊友会の信者なのではと噂されているのです。

霊友会とは、法華系仏教に含まれる新興宗教です。

平成30年版の宗教年鑑によると、国内における信者の数は120万人強と言われています。

東京都港区麻布台に本部を置き、久保角太郎氏により1920年に設立されています。

霊友会の教えは、自分に繋がる父系・母系の先祖を「総戒名」と呼び、その前で法華三部経を抜粋した「青経巻」を読誦(どくじゅ)し、先祖供養をすることを教義としています。

霊友会の趣旨においては、先祖は祟るものでも依存するものでもなく、自分自身の中に集約されているとされます。

そのため先祖供養するということは、言い換えれば自分に対して経を聞かせるのと同じであるということ。

強制的なお布施や寄付はなく、かかる費用としては月額で500円

勧誘マニュアルやノルマはなく、無理やり勧誘するようん教えもないようです。

安価な月額で誰もが入信できそうなこの宗教は、一見すると良い宗教のように感じますが、実は過去に事件を起こしていました。

まず、創立者の久保角太郎氏の兄嫁で、後に霊友会の会長となる小谷喜美氏がおよそ110万円分となる赤い羽根の横領事件が特に有名です。

他にも彼女は文部省宗務課長に対する10万円の贈賄、および外国為替・外国貿易管理法違反など、3つの事件で検挙されています。

この霊友会に、実は第45代横綱若乃花の花田勝治さん、つまり貴乃花さんの伯父が入信していました。

長男の死をきっかけに入信したと言われています。

勝治さんの長男はちゃんこ鍋を誤ってひっくり返し、大火傷を負ったことで命を落としていました。

この時に抱えた傷を乗り越えるため、霊友会に入ったと言われています。

また、貴乃花さんの父親である花田満さんも、兄の勝治さんを見習うように霊友会に入りました。

いわば、霊友会は花田家の宗教になったのです。

当然のように貴乃花さんやお兄さんの元若乃花、花田虎上さんも霊友会に入信しました。

貴乃花の宗教

角界のプリンスと呼ばれたお父さんの花田満さんは、その容姿の良さから霊友会のCMにも出演しています。

その際、幼い若貴兄弟も共演しています。

これこそが、貴乃花さんが家族共々霊友会の信者であった証拠です。

しかし、様々な理由から家族と縁を切った貴乃花さんは、今は別の宗教を信じているようです。

『庚申会龍神総宮社』という新興宗教だとされています。

龍神総宮社は、京都の宇治にある神社の名前でもあります。

かつての貴乃花部屋は、毎年3月に大阪で行われる大相撲春場所の宿舎として、龍神総宮社を宿舎にしていました。

それだけでなく、弟子の貴公俊関の名前は庚申会龍神総宮社の教祖である、辻本公俊さんからもらった名前だと言います。

また、毎年行われている龍神総宮社の節分祭に、貴乃花さんも参加しているのです。

龍神総宮社は太陽神の崇拝を基礎とし、素直な心、感謝の心、慈愛の心という3つの心を主体に、人間の心の復権を目指すことを目的としています。

最近の貴乃花さんの思想は、龍神総宮社の影響が大きいとされています。

ですが、兄弟と決別し母とも疎遠になり、また長年連れ添った妻の河野景子さんとも離婚をした貴乃花さんの行く手には、孤独の影を感じずにはいられませんね。

宗教が孤独を癒やしてくれているのでしょうか?

彼は貴乃花光司という名前で、絵本作家に転身すると言います。

その創作のテーマは、『家族の愛』だそうです。

家族と別れ、孤独な道を選んだ貴乃花さんには、なんとも切ないテーマですね。

彼の宗教に関する情報は以上となります。

今後の動向に注目していきましょう。