結論

一発屋芸人となって転落した後、完全な趣味として後で仲間と見返すために動画にしていたキャンプ動画を投稿したところ、大きな話題になりました。

2004年頃『ヒロシです』のネタでブレイクし、一躍時の人となったお笑い芸人のヒロシさん。

しかしその人気も長くは続かず、世間からは『一発屋』という不名誉な称号を与えられることに。

しかしここ数年、ヒロシさんは『ソロキャンプ』の様子をアップしているYouTubeチャンネルが大ヒット。

今や、ソロキャンプ芸人としての新たな地位を確立しています。

今でこそ人気も安定しているヒロシさんですが、ここにたどり着くまでには波乱万丈な人生を歩んできたようです。

今回は、ヒロシさんが一発屋から転落し、キャンプの道に進んだ現在までの様々なエピソードをご紹介していきます。

転落の理由

ヒロシさんは、長い下積み時代を経て2003〜2004年にかけて、自虐ネタ『ヒロシです』が大ブレイク。

実はこの『ヒロシです』のネタは、ヒロシさんがホストから逃げて地元の熊本に帰るときに浮かんだもの。

上京したばかりの頃、売れない芸人仲間がホストのバイトをしていると聞き、お金になるならとヒロシさんもホストクラブに入店しました。

しかし、そのホストクラブは束縛もひどく、週6日働いて月収3万円ほどにしかならなかったのだとか。

辞めたくても辞められず、ヒロシさんはホストを4年間続けます。

ヒロシさんいわく、ホストをしていた4年間は、人生で一番無駄な時間だったとのこと。

その後どうしても耐えられなくなり、逃げるように地元の熊本へ。

そのときに浮かんだネタが、『ヒロシです』だったのです。

ヒロシさんが熊本に戻ってすぐ、所属していたホストクラブが潰れたことを聞き、再び東京へ。

東京で『ヒロシです』を披露したところ、瞬く間に人気芸人の仲間入りを果たすことになりました。

しかし人気になったことで、ヒロシさんの生活は一変。


元々極度の人見知りで、集団生活が苦手だったというヒロシさん。

小学生の頃から、集団の中にいることに息苦しさを覚えていたそうです。

芸人としてブレイクすれば、当然増えるのがバラエティ番組への出演です。

ヒロシさんも例外ではなく、当時はバラエティ番組にも引っ張りだこ。

しかし、ヒロシさんは極度の人見知りで集団生活が苦手なため、

『よく知らない人』が『たくさんいる』バラエティ番組は、苦痛でしかありませんでした。

当時売れていたことからトークを振られることも多かったのですが、何を話していいか分からず、面白いことも言えず困ったそうです。

そんな日々が続き、ヒロシさんの精神はとうとう限界に。

飛び降り自殺まで考えるようになっていたのだとか。

このままではヤバいと思い、事務所に「正直テレビはキツいです」と打ち明けたそうです。

そうして、テレビから姿を消すことになりました。

完全な趣味

そんな中で、ヒロシさんがソロキャンプを始めたのは、完全なる趣味でした。

キャンプ関連の仕事をしようとか、そういうことは一切思っておらず、

テレビに出なくなったことで有り余っている時間を、趣味のソロキャンプに費やしただけとのこと。

ヒロシさんは、大ブレイクしていた時の最高月収は4,000万円だったそうですが、そこから6年後には芸人としての収入はゼロに。

事務所から給与明細が送られてこないこともあったそうです。

売れていた頃の貯金を崩しながら、趣味のソロキャンプを楽しむという生活をしていました。

ヒロシさんは子供の頃から集団生活が苦手だったので、1人でキャンプをすることには、何の抵抗もなかったそうです。

また、ヒロシさんは度々「ひとりで生きていく」と、生涯独身宣言もしています。

売れている頃に、女性と同棲していたこともあるのですが、女運は皆無と言って良いようです。

1人目の彼女は「ストーカーに200万円払わないといけない」といい、ヒロシさんが立て替えた現金と洗濯機、冷蔵庫を持って姿を消しました。

完全なる詐欺です。

2人目の彼女は、「英語ができる男性ってかっこいい」と言い、ヒロシさんに高額な英語教材を購入させたあと、同じように姿を消しています。

こちらも、悪徳な英語教材の販売員だったようです。

このように人に裏切られた経験があるからこそ、1人で気ままに過ごせるソロキャンプにどっぷりとハマっていったのかもしれません。

ヒロシさんは間違いなく『ソロキャンプ』の立役者なので、2020年に『ソロキャンプ』が流行語大賞を受賞した際には、代表として登場しています。

YouTubeを始めた理由

今でこそ、ヒロシさんのソロキャンプ動画を配信しているYouTubeチャンネル

『ヒロシちゃんねる』は大人気ですが、元々ヒロシさんはお金を稼ぐためにYouTubeを始めた訳ではありません。

単純にキャンプの『思い出作り』のために記録を残しておきたいと考え、動画を撮っていただけだったのだそうです。

「あとからキャンプ仲間と見返せたらいいかな」

という軽い気持ちで、YouTubeにキャンプ動画を投稿していったとのこと。

ヒロシさんいわく、「キャンプなんてマイナーなもの、誰も見ないだろ」と最初は思っていたのだとか。

そんな思いとは裏腹に視聴者は伸びていき、仕事で地方に行ったときなどに、

「YouTube見てます」と声をかけられることも増えたそうです。

そして、ヒロシさんはYouTubeに広告を入れてみたところ、最初の月はGoogleから数百円が振り込まれていたとのこと。

この数百円については、

「『ヒロシです』でブレイクして稼いだ何千万円というお金より、このときの数百円のほうがめちゃくちゃ嬉しかった」

と語っています。

そして、『ヒロシちゃんねる』は日々視聴者を増やし、チャンネル登録者数も100万人を超えるほどに。


思い出作りのために始めただけのYouTubeが、こんなことになるとは当時のヒロシさんも全く思ってもみなかったでしょう。

しかし最近、ヒロシさんはキャンプがストレスになっているのだとか。

というのも、ソロキャンプが話題になったことで、キャンプ関連の仕事が増えたというヒロシさん。

キャンプのテレビ番組に呼ばれたり、仕事としてキャンプに行くことも増えたそうです。

しかし、それらはみな『ビジネスキャンプ』。

実際ヒロシさんがしているソロキャンプでは、食事には特にこだわったりせず、

カップ焼きそばやインスタントラーメンを食べることも多いのだとか。

しかし、仕事としてキャンプをするときは、そういうわけにはいきません。

ヒロシさんいわく、ビジネスキャンプばかりで、プライベートキャンプは全然できていないそうです。

元々人に合わせたり、誰かと一緒にいることが苦手なヒロシさん。

ソロキャンプですら、自分の好きなようにできないというのは、確かに苦痛かもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

芸人としてブレイクするも、一発屋としてすぐに転落したヒロシさん。

その後、趣味のソロキャンプを軽い気持ちで動画投稿していたところ、ソロキャンプが大ブレイク。

キャンプという好きなことをやっていることで、ヒロシさんは

「好きなことだけやればいい」「とりあえずやってみるといい」

と語り、ポジティブな人になりました。

趣味と仕事の線引きは難しそうですが、好きなことを徹底してやってきたヒロシさんは、本当にすごいと思いました。

今後の活躍にも期待していきたいと思います。