結論

映画などでは明るいキャラクターであるものの、それはあくまでキャラクターであり、裏ではかなり不安定な精神のようです。

「自殺を考えたのはあの時だけだ」

そんな衝撃的な言葉を動画投稿サイトで暴露したウィル・スミスさん。

涙ながらに語った彼の言葉は、世界でも波紋を呼んでいます。

日本でも2022年のアカデミー賞授与式での「ある事件」によって、再び彼のことが話題になりました。

ウィル・スミスさんと言えばアメリカ出身の俳優で、主演を務める代表作

『メン・イン・ブラック』では主題歌も作成しており、ラッパーとしての一面も持ち合わせています。

また、現在は映画製作者としての活動も行い、多方面にわたって活躍しています。

過去には、アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされたこともある世界的な大スターですが、近年はその精神状態が心配されています。

何故ウィル・スミスさんは自殺を考えるまでになってしまったのでしょうか?

暴力事件

2022年3月27日、世界に衝撃を与え物議を醸した事件がありました。

その日は第94回アカデミー賞の授与式で、ウィル・スミスさんは客席側から長年の親友であり、プレゼンテーターを務めていたクリス・ロックさんを見ていました。

クリス・ロックさんは、脱毛症に悩まされた影響でスキンヘッドにしていたウィル・スミスさんの妻、ジェイダさんのことをジョークで話のネタにしました。

ジェイダさんは『マトリックス』に出演した俳優で、2018年より脱毛症であることを告白しています。

笑い交じりに話すクリス・ロックさんの様子に、ウィル・スミスさんは腹を立てました。

そして突如壇上に上がると、クリス・ロックさんの頬を平手打ちしたのです。

テレビ中継がされている中、構わずに放送が憚られる言葉で罵倒を繰り返し、その後テレビ中継は一時中断する騒動となりました。

ウィル・スミスさんは、クリス・ロックさんを平手打ちした後も舞台から降りようとはしなかったそうです。

この事件に関しては、世界中で多くの声が上がりました。

妻を侮辱され黙っていられず、自分の地位などを顧みずに戦ったウィル・スミスさんのことを褒め、許容する声。

人の見た目をジョークとはいえネタにした、クリス・ロックさんを非難する声。

何にせよ暴力は許されないという声。

日本では、妻を守ろうとしたウィル・スミスさんを擁護する声が多いですが、世界的には

「如何なる場合も暴力はまずい。他の手段があったはず」という意見が主流です。


暴力だけでなく、「Fワード」と呼ばれる放送禁止用語を連発したことも問題となっています。

結果としてウィル・スミスさんは、今回アカデミー賞にて受賞した主演男優賞は剥奪されていません。

今後ノミネートされた場合も、除外はされないそうです。

しかし、会員であった映画芸術科学アカデミーからは退会し、今後10年間アカデミー主催のイベント出席を禁止するという措置が取られました。

家族想いのウィル・スミスさんですが、自分をコントロールできずに公衆の面前で、しかもアカデミー賞授与式という伝統ある神聖な場で暴力をふるってしまったことは事実です。

そもそも、自分をコントロールできない状態というのは精神が不安定である証拠です。

いい年をした大人が声を荒げるのは宜しくない、という風潮もあります。

ウィル・スミスさんは、ポジティブな考え方で自身の夢を叶えるため努力しており、自らの確固たる意志を突き詰めています。

裕福な家庭で育ち、俳優・ラッパーと成功を収めてきた彼は情に厚く、大らかな人柄であることも知られています。

そんなウィル・スミスさんが暴力事件を起こしたことは、より世界を驚愕させたのでした。

人柄の裏側

2021年5月、

「みんなに真実を伝える。今、自分は人生の中で最悪な体をしている」

とコメントし、SNSで画像を投稿しました。

映画にて幾度も磨き上げられたシックスパックの肉体を披露してきたウィル・スミスさんでしたが、世界情勢によってお腹に脂肪が目立ち、肉が全体的についた体を公開したのです。

動画投稿サイトの新ドキュメンタリー番組

『Will Smith: The Best Shape of My Life』では、20週間で10kgの減量を目指す彼の姿に密着しています。

番組内では、減量エクササイズに励む姿と共に、ウィル・スミスさんが涙ながらに自身の精神状態の悪化について語る場面が収録されていました。

「撮影が始まると、肉体は最高の状態になっていくつもりだった。しかし精神は別だった」

自伝の執筆を撮影と並行して行なっていたウィル・スミスさんは、肉体の状態よりも精神の状態に注視するようになっていました。

そこで気づいたのが、彼自身にとって必要なのは精神の健康だということです。

3人の子供たちとの食事中に、過去に自殺を考えたことがあると告白し、涙したウィル・スミスさん。

番組内では、このように彼の精神面についても多く描かれており、ウィル・スミスさんの知られざる葛藤を見ることができます。

映画だけでなくSNSや動画投稿サイトでも自分についてさらけ出し、世界中の苦境に立たされている人に元気を与えています。

「人生最高の体を作ろうとする道から始まった」

「自分について、自分でも知らなかった多くのことを発見した」

と語るウィル・スミスさんですが、過去に何があったのでしょうか?

陽気で愛される笑顔や性格がトレードマークのウィル・スミスさんは、自伝にてこうも語っています。

「映画の中の自分はあくまで『作られたキャラクター』。自信が無くて臆病な自分を世間から守るため」

液晶の中の自分ではなく、今まで隠していた自分を出すと言い、自伝では知られざる彼の姿が語られています。

ウィル・スミスさんは2歳の時に、フィラデルフィアの中流階級が住む場所へ引っ越しました。

9歳の時、父親が母親のことを殴り、それをウィル・スミスさんは自身の姉弟と見ていたそうです。

しかし、ウィル・スミスさんは何もできず固まっていて、このことをずっと後悔し「自分は臆病者」と蔑み続けていました。

このことを話すきっかけになったのは、父が亡くなったからだと語ります。

今までがむしゃらに人生を生きてきたからこそ、やっと話す気になったそうです。

エピソードを自伝に記すかどうか悩み、何人もの人に話を聞いてもらってようやく決心したそうです。

幼少期にトラウマを抱えており、それが今の明るい性格を作り上げたのだと告白するウィル・スミスさん。

トラウマを乗り越えようと決めた、彼の強い意志が伝わってきます。

ただ、ウィル・スミスさんは結局自身を抑えられず、暴力事件を起こしています。

未だにトラウマを完全に克服はできておらず、精神も安定しきっているとは言えないのかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

「自殺を考えたこともある」というショッキングな発言の真相は未だ明らかにされてはいません。

しかし幼少期のトラウマがあるからこそ、愛妻家で家族想いになったのでしょう。

「大らかで明るい性格は作り上げられたもの」

と彼自身は語りますが、数十年間明らかにしなかった本音をさらけ出すことは、非常に勇気が必要です。

暴力事件は許されることではありませんが、100%ウィル・スミスさんだけが悪いという意見は非常に少ないです。

如何にウィル・スミスさんが普段から尊敬されているか、愛されているかが分かりますね。

精神状態の悪化は、ウィル・スミスでさえ苦しんでいる深刻な症状です。

これから彼が何を語るのか、そして精神状態は好調していくのかも注目です。