結論

不良時代、喧嘩で負け知らずだった黒石さんは練習もせずに試合にのぞみ、結果的に2秒でKOされる結果に終わってしまいました。


「ハマの狂犬」と言う異名をとる暴れん坊の黒石高大さんが、2019年4月22日放送の『しくじり先生』で、わずか2秒でKOされた格闘技大会の「しくじり」を披露して話題になりました。

強いはずの黒石さんがなぜこんな大負けをしてしまったのか、その裏側を探りました。

『しくじり先生』で明かされた教訓とはどんなものだったのでしょう?

その経歴を交えながら、2秒KO負けの真実を掘り下げていきたいと思います。

プロフィール

1986年9月8日に、神奈川県横浜市で生まれた黒石さんは中学校の頃からグレ始め、17歳の時に『愚連隊』を立ち上げて初代総長に就任します。

喧嘩は負け知らずで、この頃から『ハマの狂犬』と呼ばれるようになります。

毎日喧嘩に明け暮れる傍ら、役者として芝居の稽古もしていました。


そんなある日、「THE OUTSIDER(ザ・アウトサイダー)」という総合格闘技大会の存在を知ります。

これはプロだけではなく、アマチュアも出場できる大会でした。

子供の頃から喧嘩は負け知らずだった黒石さんは、アウトサイダーで格闘技デビューを果たします。

2試合KO負けしながらも、次第にアウトサイダーの顔ともいうべき存在になった黒石さんはその後、勝ち星を重ねますが2015年に引退。

俳優に転向します。

主な出演作品は『十津川警部シリーズ』や『万引きGメン・二階堂雪』など。

2017年のNHk大河ドラマ『おんな城主直虎』にも出演しました。

2秒KOの裏話

黒石さんの格闘家としてのデビュー戦は、2008年3月30日でした。

それはアウトサイダーの旗揚げ戦ともいうべき試合で、総合格闘歴2年の相手と戦い敗北しています。

2戦目は4ヶ月後の7月19日でした。

開始のゴングと共に黒石さんが突っ込むのですが、相手の右フックが強烈に当たり、2秒で失神。

前代未聞のスピード敗北となってしまいました。

試合の動画は世界中に流れて「笑い者」になってしまいますが、10年の時を経て試合に出ることになった経緯を語りました。

それによると、地元の仲間が「THE OUTSIDER」に出るという噂を聞きつけ、「黒石さんも参加していきがっているやつらをまとめてやっちゃってくださいよ」と声をかけられ、「上等だよ。やってやんよ」と応じる形で大会参加を決めたのだと言います。

昔から喧嘩に負けたことがなかった黒石さんは、この喧嘩自慢が集まる大会になんと練習なしで臨んだのです。

負けを知らない彼は軽く勝てると思ったのでしょう。

デビュー戦でも1ラウンドでKO負けを喫し、格闘技と「愚連隊」の喧嘩とは根本から違うことを思い知らされたようです。

しかもデビュー戦の相手は、保育士さんということで見るからに優しそうな男性だったのです。

鍛え上げた格闘技のパンチとは、比べものにならないようでした。

デビュー戦での敗北をリベンジしようと臨んだ2戦目で、またしても叩きのめされてからは心を入れ替えてジムに通い、トレーニングを積んで三度臨んだ第3戦目。


しかし意気込むあまり、ゴング前に相手を殴って試合自体をノーコンテストにしてしまいました。

その後、練習を重ねた甲斐もあって勝利するようにもなった黒石さん。

2015年の引退までの戦績は、18戦7勝8敗分1ノーコンテストという成績でした。

『しくじり先生』出演が話題に

黒石さんは試合から10年ほど経った2019年4月に、2週にわたって『しくじり先生 俺みたいになるな!!』でこの伝説の「2秒KO」のしくじりを回想しました。

また、それまでのダラダラした生活を改め、ジムに通って猛練習して自身に起きた変化を語りました。

番組の中で自身の半生を振り返りながら、「弱い自分を守るために悪ぶるのではなく、大切な人を守るために努力しよう」と語りかけ、「弱い自分を受け入れて、大切な人のためにコツコツ努力できる人間が一番強い」と自身の経験から出た教訓を語りました。

この熱いメッセージには「感動した!」というコメントが数多く寄せられ、その反響は思いの外大きかったようです。

そして、7月15日放送の「しくじり先生」に再度登場し、「黒石高大バラエティースターへの道」が放送されることに。

彼がバラエティースターになれば、更生を目指す不良たちが増えることが見込まれるとして、今回の企画が生まれたそうです。

今回の黒石さんは音楽番組への出演を目標に、歌に挑戦。

名曲「それが大事」で知名度が高い「大事MANブラザーズバンド」の協力を得て、オリジナルソングを作成しています。

これまでAbemaTVで「リアル武勇伝」を作成したり、グルメ番組出演を目指して食レポをやったりと奮闘してきた黒石さんですが、今回は『歌手』に挑戦することになりました。

黒石さんの作詞に大事MANブラザーズバンドの立川俊之さんが曲をつけ、魂のこもった歌に仕上がりました。

『歌手・黒石高大」の誕生も近いのでしょうか?

ますます楽しみな黒石さんです。

昔のしくじりを糧にして、歌にドラマに大いに活躍してほしいタレントさんですね。