結論

お世話になった事務所の社長と泥沼の金銭トラブルになり、仕事が思うように入らなくなった結果、健康上の問題も発覚したことで消えていったと考えられます。

1990年代後半〜2000年代前半頃に活躍した、元祖おバカタレントのさとう珠緒さん。

ぶりっ子なキャラクターで、主に女性からものすごく嫌われていたタレントでもありました。

そのぶりっ子は本人曰く

「キャラではなく地」だそうで、目がウルウルしているのはドライアイのせいなのだとか。

そんな彼女ですが、最近はあまりメディアなどで見かけなくなってしまいました。

さとう珠緒

1973年1月2日生まれの千葉県船橋市出身。

1988年、第2回ミス・アクション・オーデションで準グランプリを受賞したことで芸能界デビュー。

1995年、『超力戦隊オーレンジャー』のオーピンク役で女優デビュー。


その後、1996年に初代ミニスカポリスとして活動し、ぶりっ子キャラで大ブレイクしました。

『王様のブランチ』の司会を筆頭に、『スーパー競馬』や『釣りバカ日誌』などに出演。

そして、週刊文春の「女が嫌いな女1000人アンケート」では、2年連続1位に選ばれていました。

消えた理由

バラエティー番組などで活躍していたさとう珠緒さんですが、突然テレビから消えてしまいました。

その原因が何なのか調べると、意外なトラブルや若くして健康に悩まされていたことなどが浮き彫りになりました。

2015年に出演した番組『主治医が見つかる診療所』で人間ドックを受けたところ、当時42歳にして後頭部に5ヶ所もの脳梗塞が見つかったのです。

脳梗塞は、40代前半で見つかる病気ではないとされています。

にも関わらず発見されてしまった原因は、連日に及ぶ過度な飲酒とのこと。

元々お酒が大好きで、毎晩のように飲んでいたというさとうさん。

この頃は仕事が思うように行かず、癒してくれるのは愛犬だけ。

そのストレスを緩和するために、ワインを2日に1本というペースで飲み、

他にも海外のビールや日本酒など、とことんなまでにお酒を堪能した後、

深酒の状態で2時間半もお風呂に入るなど、体に負担をかけ続けていたようです。

このままだと認知症になる危険性が極めて高いと診断され、飲酒量を減らすよう指導されました。

こうした健康上のトラブルが、テレビの出演が減った理由だと考えられています。

もう1つの消えた理由として考えられているのが、事務所との金銭トラブルです。

これは当時所属していた事務所、「プチスマイル」の女社長とのトラブルのようです。

さとうさんと女社長は、デビュー以来20年以上にわたって二人三脚で芸能界を歩んできました。

10代で最初に所属した事務所が倒産し、困っていたさとうさんをその社長がさとうさんだけを連れて事務所を立ち上げたのです。

初めはなかなか仕事を手にできませんでしたが、

『超力戦隊オーレンジャー』への出演で少しずつ仕事が増え、

女社長は最初の事務所の借金を何年もかけて返していたそうです。

その返済が終わったタイミングで親会社から切られ、完全に独立することになり、

他の若いタレントたちを抱えながらマネージャー業以外の事業を始めたことで、

女社長は苦心していたようです。

そしてだんだん資金繰りがうまくいかなくなり、さとうさんの給料も滞るようになったといいます。

バラエティー番組やCMなど、連日のようにメディアに出演していたピーク時も、周りが想像しているほどの収入ではなかったとのこと。

事務所は経営難で、女社長は2007年頃からエステサロン経営などの副業に手を出し、多額の負債を抱えてしまいます。

挙げ句の果てにはさとうさんを、事務所ごと5000万円程度で売ろうともしていたようです。

そして女社長は2011年に、「震災に疲れた」と書き置きを残して逃げてしまいます。

さとうさんのみならず、スタッフの給料も未払いのままだったとのこと。

その後、女社長はさとうさんを1億円でアダルトビデオに出演させ、経営の立て直しを図ろうとするも拒否されたことから、2012年に損害賠償請求という形で民事裁判を起こしました。

訴訟内容は「さとう珠緒の母に貸した金の返済」と、

「さとう珠緒が美容外科の仕事をキャンセルして発生した損害の賠償」

として、約2,700万円を求めるものでした。

両者の主張は真っ向から対立し、ドロ沼のトラブルに。

最終的に、判決はさとうさん側の全面勝訴と言う形で終わりを迎えました。

2年以上続いた裁判に勝訴するも、世間に残った印象は

「さとう珠緒は元事務所と金銭トラブルからの泥沼の裁判を起こした人間」

ということであり、すでに仕事のオファーは激減していたとのことでした。

そんな中でも事務所を移らなかったのは、事務所との契約内容がはっきりとしていなかったためだったようです。

女社長が消えてからは無所属のフリータレントとして、知人やタレント仲間に頼んで自分で仕事を取っていたようです。

しかし大きな仕事を取る事ができず、

「地方のパチンコ屋を回って日銭を稼ぐのがやっとだった」という状況だったようです。

知人の話では仕事がない日は朝から酒をあおり、

「私はダメな人間だから…」と自分を責めていたそうです。

他にも競馬場での営業や小さな劇団の作品にも出演するなど、なりふり構わず仕事を探して働いていましたが思うように仕事が入らず。

裁判も長期化する中、心労とストレスを飲酒で発散した結果、

先ほどもご紹介したように40代前半という若い時から5つも脳梗塞が見つかるような健康状態に陥ってしまったようです。

まとめ

さとう珠緒さんは、訴えてきた事務所の社長について、

「社長さんには10代の頃から20年以上お世話になりました。今私がタレントとして生きていけるのも彼女のおかげだと思っていて、そこは本当に感謝してるんです」

とコメントし、「飲み会でなら朝まで語れますよ!」と明るく答えています。

現在は複数の事務所と契約し、フリーとして女性を集めての美容トークや、

舞台、映画、パチンコ営業、犬の服のプロデュース、不動産投資の仕事と細かな仕事をしているようです。

今後の更なる活躍に期待しつつ、くれぐれも健康には気をつけてほしいですね。