結論

削除したのではなく、清水さんのブログは当日更新したものと前日のものしか閲覧できないシステムになっていることから、削除したと誤解されていたようです。


お笑い芸人、雨上がり決死隊の宮迫博之さんやロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが、反社会的勢力のイベントに事務所を通さない形の営業で出席していた問題。

いつしか大物芸人をも巻き込んだ吉本興業の内紛へと発展し、社長交代を迫るまでになりました。

そんな中、吉本興業所属のお笑いタレントである清水圭さんが、事務所の社長である岡本昭彦さんを批判したブログを投稿しました。

しかし、そのブログはたった2日で削除されたのです。

ネット上では、そんなブログの内容が話題となっています。

なぜ彼は削除したのか、清水圭さんの心情を絡めて深く掘り下げてみましょう。

プロフィール

同志社大学卒業後、アパレルメーカーに就職。

2年間のサラリーマン生活を経て1986年6月に、大学時代の後輩である和泉修さんと漫才コンビ「清水圭・和泉修(略称『圭・修』)」を結成

翌7月には、新人の登竜門である「今宮子供えびすマンザイ新人コンクール」で優勝し、関西で人気コンビとなります。


1987年8月〜1988年4月までニッポン放送のラジオ番組「圭・修のオールナイトニッポン」でパーソナリティーを務めるなど、東京進出も果たしますが大成せず一時撤退し、再び関西に拠点を移します。

1993年に再び清水さんが東京へ進出してからは単独の仕事が多くなり、同年にコンビは活動休止状態になります。

2001年、正式にコンビ解散となり、以後バラエティ番組やドラマなどで活躍しています。

私生活では、1994年にタレントの香坂みゆきさんと結婚

現在は2児の父となっています。

ブログで岡本社長を批判

吉本興業に所属する複数の芸人が、会社を通さないで反社会勢力の関与するパーティに参加し、ギャラを受け取った問題を受け、7月20日に吉本興業から契約解除を言い渡された宮迫さんと謹慎処分となった田村亮さんが謝罪会見をしました。

その中で2人は、岡本社長の圧力とも取れる言動について告発していました。

それを受ける形で、今度は吉本興業の岡本社長が22日に記者会見しました。

途中、涙を拭った社長の姿もテレビ画面に映し出されましたが、多くの吉本芸人たちは社長の言葉に不信感を抱いたようです。

そんな社長の記者会見を見た清水圭さんはブログを更新し、「今日の会見を見て」というタイトルで社長批判をしたのです。

会見の感想を「核心をつく質問に真摯に答えることはなく、のらりくらりと逃げ回ってはぐらかすことに終始していた印象」とし、「吉本興業はなにも大きく変える気持ちはなく、さまざまな事象に対する具体策は皆無であるということがわかりました」と綴っています。

そして、宮迫さんや田村さんへの恫喝発言ともされる、「テープ回してるんちゃうか」という言葉を「冗談だった」「和ませるためだった」と釈明した社長の発言を受け、自身も恫喝されたことがあることを告白

18年前、ドラマ『明日があるさ』の第1話で準備稿に書かれていた清水さんのセリフが、決定稿では半分ほどに削られていました。

さらに、清水さんが一番の見せ場だと思っていたシーンもカットされていたのです。

憤りをマネージャーにぶつけたところ、後日楽屋に岡本社長が来てマネージャーを外へ出した後、2人きりの部屋でいきなりこう言われたとのこと。

「何か文句あるんですか?言うておきますけど、テレビ局もスポンサーも清水圭は要らんと言うてるんです。それを吉本がお願いして出られるようにしてあげているんです。会社のやり方に文句があるのなら、いつ辞めてもらってもいいんですよ」

「18年経って社長になっても岡本氏は全く変わっていない。まず、人払いをして話を聞かずいきなり恫喝する。私の時と一緒だ。このことから考えても、宮迫の言葉は信じるに値します。今日の社長の『冗談でした』は信じられません。」と批判し、

「私はこの恫喝問題だけでも十分に社長に辞職していただく理由になると思います。さまざまなビックプロジェクトに大きく関わる会社のトップが長年にわたり、人を平気で恫喝するコンプライアンスに欠けた人間で良いのでしょうか」と問題を提起して結んでいます。

削除!?

こうして岡本社長を痛烈に批判した清水さんは、コメントを投稿したブログを25日には全て削除してしまいました。

なぜ、彼なりに熱い思いで書き込んだ内容を、あっさりと撤回したのでしょうか?

それとも吉本側からの削除命令があったのでしょうか?

実は、彼はブログをどんな内容でも2日間で消えるシステムにしているようです。

2018年の9月に、「ちょっと思うところがありまして、明日からは今日と昨日の分しか見られないシステムになります」と告知していました。

しかしそれが、意図的に削除したと誤解を招いてしまったようです。

そんなこともあり、清水さんの投稿はネットでの同情票が集まらなかったといいます。

そればかりか、「自分の小物ぶりを世に示した」「状況が全く違うのに愚かだ」と、批判的なコメントが多く寄せられてしまったようです。

しかもすぐに削除したことで、「自分に逆風が吹いてきたら削除するなんてダサい」とダブルで批判される結果となりました。

世間的には騒動に便乗しようとして失敗したという、冷たい見方をされている清水さん。

しかし削除した後のブログでは、「まあ、あんなこと書いたらいろんな意見が来ますわな。おおきに」コメント。

「人それぞれ、いろんな考え方があって当然。ええんちゃうかな。みんなが同じこと言うてたらかえって気持ち悪い」と投稿していました。

24日以降のブログでは、日常の様子を書いたブログに戻っているそうです。

人を批判するには、自分も火の粉を被る覚悟でなければいけないのかもしれませんね。

冷たい世間の風に負けず、テレビので活躍する清水さんを見てみたいですね。