結論

吃音症であるほか、カツラを使用していることは本人も認めています。膀胱がんに関しては、肺に転移したステージ4であるとのこと。

2021年10月、過去に治療した膀胱がんが肺に転移していたことを発表した、キャスターの小倉智昭さん。

今はまだお元気のようですが、年齢も年齢なので心配ですね。

ここでは、そんな小倉さんの体にまつわるエピソードを、いくつかご紹介していきます。

吃音症

小倉さんといえば、2021年3月末まで放送されていたフジテレビ朝の情報番組

『情報プレゼンター とくダネ!』の総合司会者として有名ですね。

とくダネは、22年間放送された長寿番組です。

その影響から、小倉さんは朝の顔としてのイメージが強いと思います。

『とくダネ』では、芸能ネタから社会問題やスポーツの話題など幅広い話題を取り扱い、小倉さんの流ちょうな喋りが際立ちました。

そんな凄腕のトーク力を持っている小倉さんですが、実は幼少期から吃音症に悩まされていました。

自ら吃音症を克服するため、喋る事を仕事としているアナウンサーの道を選んだそうです。

自分が苦手とする事をあえて仕事に選び、克服するために努力する道を選んだのですね。

また、秋田出身の小倉さんは訛りもひどかったそうです。

強い意志を持っていなければ仕事を続けるのは難しかったでしょう。

そんな中で、長年活躍し続けた小倉さんも、2021年で74歳になりました。

ヅラ疑惑

まず結論を言ってしまうと、小倉智昭さんがカツラを着用しているというのは『事実』です。

これについては、小倉さん本人が言っているので間違いありません。

そんな中でネット上では、生放送中にカツラが落ちるという放送事故動画がアップロードされたりもしています。

情報番組のオープニングで挨拶をした時、勢いよく頭を下げた瞬間カツラが落ちるというもの。

この動画では、共演者の驚きの表情などがとてもリアルで、

本物の放送事故だと思った人も多かったように思いますが、これはフェイク動画です。

東京スポーツが、2013年にガセネタとして記事にしているほど。


現在まで、誰が何のために作ったフェイク動画なのかは分かっていません。

カツラが落ちる動画がフェイクだったわけですが、小倉さんがカツラを着用しているのは事実。

ただし、小倉さんの場合は部分カツラなので、取ったら髪の毛が全くないということはありません。

定期的に髪の毛のカットにも行っており、大半は自分の髪の毛とのこと。

他にもカツラに関する講義をするなど、小倉さんはカツラを使っていることを隠すつもりはないらしく、

特に恥ずかしいとも思っていないようです。

しかし、自分でカツラの話をするのはOKでも、他人にイジられるのはNGなのだとか。

以前、番組で爆笑問題の太田光さんが小倉さんの髪の毛やカツラについてイジったことがありました。

番組内では、小倉さんが激怒したような様子はなかったのですが、

これ以来小倉さんは太田さんとの共演NGを出したと言われています。

膀胱がん

2016年5月、小倉智昭さんの体に早期の膀胱がんが見つかりました。

治療に専念し、結果としては膀胱を全摘しているのですが、全摘までには2年半近くかかっています。

というのも、全摘を小倉さんが躊躇った時期がありました。

元々、30代の頃から糖尿病を患っていた小倉さん。

そのため、インスリンを打ちつつ人一倍健康には気を使い、毎日血糖値の数字や食事の詳細を細かく記録に残しています。

年に1度の人間ドックでは細かく調べてもらい、運動も行なっていました。

しかしそんな中でも、膀胱がんを患ってしまいました。

早期発見できた方であり、その要因は糖尿病のために日課となっていた尿の確認でした。

用を足した後に、赤い粒を便器の中に見つけた小倉さん。

ゴミの可能性もあると考え、特に気に留めることなく生活を続けていましたが、2ヶ月の間に数回同じ症状が続いたそうです。

そして病院での診てもらった結果、膀胱がんと診断されました。

ゴミかもしれないと思っていた赤い粒は、膀胱がんの初期症状の一つでもある、痛みのない血尿だったのです。

早期発見であったにも関わらず、筋肉層まで入り込む浸潤がんだったため、医師からは膀胱の摘出を勧められていました。

小倉さんはさまざまなことを調べた上で、膀胱全摘出ではなく免疫療法を選びました。

そんな中2年後、症状が悪化してしまいます。

便器が真っ赤に染まるほどの大出血をしてしまいました。

慌てて病院に駆け込み、5日間極秘入院した小倉智ん。

『とくダネ』では、急遽夏休みを取ったと伝えられました。

膀胱全摘出には抵抗があった小倉さんでしたが、医師の話を聞いて全摘出手術を受ける決断をしました。

その病院は、国民的俳優として大人気だった松田優作さんを診ていた病院だったのです。

松田優作さんも膀胱がんに苦しみ、1989年にお亡くなりになっています。

同じ病院で膀胱全摘出を勧められていた松田優作さんでしたが、ハリウッド映画出演のために手術は行なっていませんでした。

医師からは、

「小倉さんの膀胱がんより、松田優作さんが駆け込んできた時の方がまだよかった。小倉さんの方がもっとひどい」

と言われ、全摘出しかないと思ったそうです。

手術は7時間にも及ぶものでしたが成功し、翌日には歩行のリハビリを行なえるほどになりました。

手術前の2018年11月、『とくダネ』で自身の膀胱がんを公表。

そこからわずか42日でテレビの舞台に復帰しました。

膀胱が亡くなった小倉さんですが、小腸の一部で代用膀胱を作っているため、通常通りに排尿できているそうです。

しかし膀胱の全摘から約3年後の2021年、がんが肺に転移していることを公表しました。

2020年11月頃、肺に影があることが分かり、細胞を取るなどして詳しく検査していたそうです。


小倉さんの膀胱がんは早期に発見できていたのですが、それでも肺に転移したことについてご自身は

「全摘するか迷っている間に転移したのでは」

と分析しています。

ステージ4の肺がんが見つかった小倉さんですが、今後は手術せずに抗がん剤治療をしていくそうです。

「一部では、抗がん剤治療はしない方がいいという意見もあるようだ」

と小倉さんは言っていましたが、医師が抗がん剤治療を勧めてきたということで、医師の勧めに従うようです。

前回の膀胱がんの時に、医師の全摘という指示に従うことを躊躇ったからこその決断なのかもしれません。

10月6日から1ヶ月ほど入院して集中的に抗がん剤治療をし、そのあとは通院での治療に切り替えていくそうです。

74歳という年齢を考慮すると体力的にも心配ですが、早く良くなって欲しいですね。

まとめ

小倉智昭さんは、その体について何かと話題に事欠かない芸能人生を歩んできたようです。

生放送中にカツラが落ちるという瞬間というのはフェイク動画でしたが、彼がカツラを着用しているというのは事実です。

そして2016年に発見した膀胱がんが、5年経って肺に転移していることが分かり、今後は抗がん剤治療に専念していくことになります。

膀胱を全摘したときもスピード復帰を果たしていた小倉さんですから、

今回の抗がん剤治療後も早く復帰することに期待していきたいと思います。

このほか、2012年には白内障の手術も受けています。

それまではコンタクトレンズを使用していましたが、手術後は裸眼で両目とも1.5にまで回復し、

「人生観が変わりました」と明かしています。

「目だけ若返った気持ちになっていたら、体まで元気になった気がしてね」

とも語っていました。

抗がん剤治療が利き、同じように気持ちだけでなく、元気な体で帰ってきてほしいですね。