結論

2004年に多発性硬化症と糖尿病に見舞われたこん平さん。2019年4月に脳梗塞で入院しましたが、2004年の病気とは関係がないようです。


「こんちゃん」の愛称で知られる、林家こん平さんは長年の間、落語界で活躍された方です。

現在は、弟子の林家たい平さんが笑点で活躍されていますが、そんな彼の生みの親でもあります。

しかし、2000年頃から体調があまり優れないようで、病気を繰り返しているとのこと。

今回はそんな彼が患った多発性硬化症や、2019年4月の入院などについてご紹介します。

プロフィール

【本名】笠井 光男
【生年月日】1943年3月12日
【血液型】A型
【出身】新潟県


1958年、中学卒業と同時に初代林家三平さんのもとに入門。

前座名「こん平」と命名されて、落語家としての道を歩み始めました。

4年後の1962年11月に、二ツ目に昇進。

1966年から放送が始まった『笑点』の初期メンバーとして活躍しましたが、

初代司会者である7代目立川談志さんとの対立によって、こん平さん含むメンバー全員が1969年3月に降板されました。

しかし、3年後の1972年に復帰しています。

笑点だけに限らず、様々なお笑い番組や24時間テレビにも出演されていました。

あまり知られていませんが、テレビドラマや映画に出演した経歴もあるのだとか。

2004年に笑点を一時降板し、弟子のたい平さんが代役として出演することが決定。

翌年に多発性硬化症を発症したことを公表し、当時は話題となりました。

多発性硬化症

こん平さんは長年の間、笑点でのレギュラーとして活躍していたのですが、2004年に声帯の異変を感じて、一時的に降板することを決断。

声帯の病気は治ったのですが、直後に多発性硬化症という病気が見つかり、中々復帰の目処が立ちませんでした。

多発性硬化症とは脳や脊髄、視神経に病巣ができて様々な症状が現れる病気です。

具体的な症状は以下の通り。

・過呼吸
・構音障害
・失調症
・手足のしびれや痒み

この中で、彼の場合は呼吸困難にまで陥ったのだとか。

さらに糖尿病も併発し、左足の壊死が進行しすぎて切断を余儀なくされました。

幸い命は無事だったのですが、とても苦しい日々を過ごされていたことが分かります。

笑点に出演していた時は高座でも豪胆な性格で人気でしたが、本当はかなり繊細でよくストレスを溜め込んでしまう性格だったそうです。

そのストレスを発散させるため、毎晩たくさんのお酒を飲んでいたとのこと。

このお酒が病気の要因になったとも言えるでしょう。

結局、2004年の降板を最後に表舞台に出演することは少なくなってしまいました。

完全にテレビから消えてしまったというわけではありませんが、一時の人気ぶりから考えるとメディアへの出演は極端に減少しています。

実は自身の病気が理由で、落語家として復帰できないのではと思い悩んでいた時期もあったそうです。

入院先の病室から飛び降り自殺を図ろうとした過去があったことを、次女の笠井咲さんが明かしたこともありました。

そんなこん平さんの現在は、健康状態が完璧というわけではありませんが、何とか順調に回復されているそうです。

年齢を考えると復帰は微妙なところかもしれませんが、またいつかテレビでこん平さんの姿を見たいですね。

2019年4月の入院

2019年8月22日、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で開催された、都電落語会5周年記念の感謝祭にこん平さんが出席されました。

その際、2019年4月17日に受けたMRI検査で脳梗塞と診断され、都内の病院に緊急入院

5月3日に退院したことを明かしました。

多発性硬化症、糖尿病と様々な病気に悩まされていたこん平さんが、次に悩まされるたのは脳梗塞。

幸いにも発覚が早かったこともあって、手術ではなく投薬治療で回復できたとのこと。

しかし完治したというわけではないので、今後も経過観察で通院する形になります。

今回の入院は多発性硬化症や糖尿病の悪化によるものではなく、あくまでも脳梗塞を発症したことによる入院ということです。

全く関係ないとは言い切れないのかもしれませんが、中には以前の病気が悪化したことで入院したと勘違いしている人もいるでしょう。

持病が悪化したわけではないので、それに関しては一安心ですね。


2019年で76歳となるこん平さん。

様々な体の異変に悩まされることもあるでしょう。

50代から病気に悩まされているこん平さんの気持ちを考えると、つらい現実ですよね。

しかし8月22日のイベントでは元気いっぱいで、車いすから立ち上がって大好きな卓球のラリーを披露されるほど体調は優れているようです。

6月には、東京パラリンピック応援大使に就任し、同席した小池百合子東京都知事と「1、2、3、パラ~ン」と雄たけびをあげてPR。

一時は自殺に追い込まれるほどでしたが、今は元気な姿で過ごされていてホッとしました。

年齢を重ねると様々な病気を発症しやすくなりますし、こん平さんの場合は持病もありますから、くれぐれも体には気をつけて欲しいですね。