結論

ギター侍ネタでビートたけしやAKB48関係者を怒らせたことで、消えてしまったと言われています。

『エンタの神様』や『M-1グランプリ』などに出演してブレイクした、ギター片手に芸能人を毒舌で斬るピン芸人の波田陽区。

久しぶりに名前を聞いて、懐かしさが込み上げてきた人も多いのではないでしょうか?

しかし、ある時からテレビで見かけなくなってしまいました。

彼はなぜ消えてしまったのでしょうか?

波田陽区

本名は「大川晃」。

1975年6月5日生まれの、山口県下関市出身。

中学時代はバドミントン部に所属し、全国大会でベスト16に入ったこともあるほど。

大学時代には、「テンポイント」というコンビを組んでいました。

1998年に熊本の大学を卒業し、上京して芸人デビュー。

新宿区のファミリーマート大久保店で長年アルバイトをし、副店長までいったそうです。

そのバイトと、芸人という二足のわらじを履きながらの生活。

事務所に入る前は「波田ベッケンバウアー」「波田ペレ」など、著名なサッカー選手の名前を借りてライブ活動をしていました。

その後、顔やネタに華やかさがなかったことから、華やかなイメージがある「ニューヨーク」から「波田ニューヨーク」と改名。

その後「もうニュー(新しい)ではない」として「ニュー」を削除し、「ヨーク」を「陽区」と変更しして今の波田陽区という芸名になりました。

『お笑いCDTV』で、2003年10月から2004年9月までライブの前説を担当。

その後、2004年に『エンタの神様』で「ギター侍」のネタでブレイクしました。


それから2005年末にかけてまでが、テレビ出演のピークでした。

ピーク時には、最高月収が2,800万円あったそうです。

2005年4月からラジオ番組「JUNK2 波田陽区の中までテキーラ!」で初メインパーソナリティを務め、2006年9月で終了。

2006年7月7日には、『新キッズ・ウォー2』でニートの青年役としてドラマ出演

その翌年の6月5日、大学時代に知り合った元保育士の女性と結婚し、2009年7月31日に長男も生まれました。

消えた理由

波田陽区が消えたのには、いくつか理由が考えられています。

1つ目は、お笑い界の大御所であるビートたけしに関係あること。

2005年に放送されたバラエティ番組『たけしの誰でもピカソ』でMCのビートたけしさんに対し、彼の娘さんの結婚についてイジったことで、ビートたけしの逆鱗に触れてしまったようです。

ビートたけしの娘、北野井子は父親と同じように芸能界に身を置き、歌手や女優として活動していたのですが、ある男性と授かり婚をしていたのです。

このことを波田陽区がイジった結果、ビートたけしはスタジオの椅子を掴んで怒りを露わに。

共演していた今田耕司がなんとか制止しました。

他の共演者は、最初はイジられたことに対するお笑い的な怒りのリアクションをしたと思っていたのですが、今田耕司曰く、よく見てみるとかなり真剣な目つきで睨みつけていたとのこと。

芸能界の大御所のタブーに触れてしまったことで、「使いにくい」と関係者たちから思われてしまって消えたと見られています。

2つ目の理由ですが、こちらも芸能人の禁忌に触れたことによるものだとされています。

当時、島田紳助との縁がきっかけで『クイズ!ヘキサゴン』に出演するようになり、テレビへの出演も増加していた波田陽区。

しかし、その島田紳助が反社会的勢力の人間との付き合いがあることを報じられ、引退してからテレビ出演が減少。

その後2013年11月19日、『ロンドンハーツ』の「有吉先生のマジ進路相談」という企画に出演。

MCの田村淳さんから「今だったらAKBとか斬ってほしいけどね」と話を振られ、AKBをお得意のギターネタでぶった斬った波田陽区。

しかし捨て身で披露したネタが、いわゆる「ピー音」でかき消されてしまったのです。

ネタを披露した後のスタジオは、見事に凍りついていたのだとか。

それもそのはず、現場にはAKB48劇場の総支配人である戸賀崎智信、そして当時AKBの現役メンバーだった市川美織と島田晴香が座ってネタを聞いていたのでした。

この時のピー音の内容については諸説ありますが、「性病」「文春」などといったワードを口走ったのではないかと言われています。

実はちょうどこの時、AKBの劇場支配人である戸賀崎智信について、週刊文春が脱法ハーブの使用疑惑を報じていました。

他にも、当時AKBの現役メンバーだった河西智美が、骨盤腹膜炎という病気になっていたことが明らかになりました。

しかし、この病気が性病の一種であるクラミジアに感染したことが原因で起こるとも言われており、おかげで現役のアイドルに対して性病疑惑がネット上などで囁かれるようになりました。

そう言った事情もあり、捨て身で披露したネタがラインを超えてしまい、またまたテレビから干されるようになってしまったとされています。

毒舌ネタというのは、かなりの諸刃の剣であることがわかりますね。

まとめ

波田陽区は東京の地上波テレビでの出演が激減した後、2016年4月に妻子と共に福岡に移住しています。

一時は「月25日休み」「月収は5万円」などといった生活状況だったようですが、2022年時点で月収は大学生の初任給ぐらいとのこと。

現在は、Youtuberとして金色の衣装に身を包みながら、いたる所で「フェニックス!」と叫び、「こんなところにフェニックス」というネタを公開しています。

一部の動画は10万再生を超えるなど、一定の視聴者数を誇るものの、「面白くない」と9割がマイナス評価のようです。

他には、2本のラジオ番組のレギュラーも持っているようです。

今後、また地上波に出演することに期待したいですね。