結論

6歳の頃から柔道を始めましたが、体格に恵まれたおかげでそんなに頑張らなくても優秀な成績を収めていたこともあり、本格的に打ち込むようになったのは中学2年生からでした。

東京オリンピック、男子柔道100kg級で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手。

日本人としては特徴的な名前ですね。

ウルフ・アロン選手は1996年2月25日生まれ。

お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人で、アメリカ人と日本人のハーフであり、東京都葛飾区新小岩出身です。

6歳で柔道の道へ

ウルフ・アロン選手が柔道を始めたのは、6歳の時。

ちょうど小学校に入る頃ですね。

アメリカ人と日本人のハーフ人ということもあり、小さい頃から周りの子どもより一回り以上体が大きかったウルフ・アロン選手。

小学校に入学した時点で、身長130cm、体重は30kgあったそうです。

そんなウルフ・アロン選手は、母方の祖母から

「体が大きいから柔道でもやってみたら?」と言われたことをきっかけに、講道館にある春日柔道クラブに通い始めました。

一番最初の練習の時、指導者に「面白かった?」と聞かれたウルフ・アロン選手。

本当はおもしろくなかったのに、気を使って「おもしろかった」と答えたのだとか。

このやり取りのおかげで(?)、ウルフ・アロン選手は春日柔道クラブに通うことになりました。

6歳の頃からこんな気の使い方ができるというのも、なかなかすごいですね。

ちなみに春日柔道クラブには、ウルフ・アロン選手の1学年上にベイカー茉秋選手、1学年下に朝比奈沙羅選手がいます。


そんな中で、元々体格に恵まれていたウルフ・アロン選手。

あまり頑張らなくても、それなりの成績を出すことができていたのだとか。

小学5年生の時の全国大会で団体2位、小学6年生の時の全国大会では同じく団体3位に輝いています。

先ほど、ウルフ・アロン選手は小学校に入学した時点で、身長が130cm、体重が30kgとご紹介しましたが、

なんと小学校を卒業した時には、身長が160cm、体重が90kgだったそうです。

小6の男の子で160cmというのは、決して大きすぎるというわけではありません。

一方で、気になるのは体重でしょう。

小6の男の子、身長160cmに対して体重90kgというのは、数字だけ見れば太り過ぎに分類できます。

今でこそスタミナも日本一と言われるウルフ・アロン選手ですが、この頃からスタミナもあったのでしょうか?

残念ながら、ウルフ・アロン選手の小学生のときのスタミナが分かるエピソードに関しては、見つけることができませんでした。

柔道への本格的な目覚め

6歳から柔道を始め、小学校5〜6年生の時には全国大会でも輝かしい成績をおさめているウルフ・アロン選手。

しかし、意外にも本格的に柔道に打ち込み始めたのは、中学2年生の時なのだそうです。

それまでウルフ・アロン選手は、特別柔道をおもしろいと思っていたわけではなく、本気で取り組んでいたわけではありませんでした。

先程ご紹介したように、体格に恵まれていたため、「そこそこの頑張り」で勝ててしまっていたのです。

そのため、真剣に柔道を頑張っていたとは言えなかったのです。

実際、中学1年の時には柔道よりも勉強を頑張っていた時期もあり、そのときはテストの順位が学年で3位になったこともあるそうです。

柔道についてはなんとなくやっていた部分もありましたが、中学2年生になって後輩に負けることが増えてきたウルフ・アロン選手。

さすがに後輩に負けるのは、さしものウルフ・アロン選手も悔しかったのでしょう。

後輩に負けたくないという気持ちと、負けたことで芽生えた悔しさから、柔道に全力で取り組むようになります。

担任の助言

中学生の頃から柔道で存在感を放っていたウルフ・アロン選手でしたが、高校受験についてはかなり迷っていました。

最初は、「柔道が強いけど偏差値は低い学校」を第1志望にしていました。

しかし、彼が中学3年生の時の担任の先生から、

「その学校だと、柔道で挫折したときに行き場がなくなる」として、

「その学校なら推薦は出さない」と言われました。

担任の言葉を受け、最終的に東海大浦安高校を選びました。

そして高校時代、柔道で日本一に輝きました。

その後は東海大学に進学し、なんと世界一に輝きます。

もちろん、元々の第1志望の高校に行っていたとしても、柔道でそれなりの成績は残すことができていたでしょう。


しかし、日本一や世界一になれていたかというと、必ずしもそうではないと思います。

日本一や世界一になるというのは、口で言うほど簡単なことではありません。

東海大浦安高校、東海大学だったから、ウルフ・アロン選手は日本一や世界一になれたと言っても過言ではないでしょう。

そうなると、ウルフ・アロン選手の中学3年生のときの担任が、「そこなら推薦は出さない」と言ってくれたおかげだとも言えます。

柔道だけを頑張ることもできたとは思いますが、ウルフ・アロン選手は勉強も頑張っていたからこそ、輝かしい成績を残せたのだと思います。

まとめ

東京オリンピック柔道男子100kg級で金メダルを獲得した、ウルフ・アロン選手6歳から柔道を始めたものの、真剣に取り組み出したのは中学2年生の頃からです。

高校時代には日本一、大学時代には世界一に輝き、25歳の今、オリンピックで金メダルを獲得するまでに至りました。

様々な体験をしてきたからこそ、ウルフ・アロン選手の『今』があります。

オリンピックで金メダルを獲得しましたが、これからのさらなる活躍に期待したいですね。