結論

不仲説も囁かれていましたが本当は月1で飲みにいくほどに仲が良く、不祥事を起こした柴田さんがザキヤマさんと同じステージに上がるまでザキヤマさんが待っていたのです。

2019年11月29日に放送されたフジテレビのバラエティ番組『全力!脱力タイムズ』で、10年ぶりにアンタッチャブルがコンビで出演し、久々に漫才を披露しました。

待ちに待ったアンタッチャブルの復活とあって、ファンは感動のあまり夜も眠れなかったのではないでしょうか?

しかし2004年の「M-1グランプリ」で優勝し、人気実力ともにトップクラスの漫才コンビだった2人が、突然の活動休止となった理由はなんだったのでしょう?

復活を機に、アンタッチャブルの軌跡を追ってみました。

コンビのプロフィール

お笑いコンビ「アンタッチャブル」は、山崎弘也さんと柴田英嗣さんのメンバーで1994年に結成します。

3人はプロダクション「人力舎」の運営するタレント養成所、「スクールJCA」の3期生同士でした。

1990年代半ばにフジテレビ系『ボキャブラ天国』に出演。

また、1990年代後半から2001年には海砂利水魚(現くりーむしちゅー)、アンジャッシュとの3組で結成したユニット「ゲバルト一族」のオムニバスライブで話題を集めます。

2004年にはNHKの『爆笑オンエアバトル』第6代チャンピオンに輝き、同年に「M-1グランプリ」で優勝しています。

これは、関西出身でないコンビとしては初めてのことでした。

2005年4月からは『いきなり!黄金伝説。』にレギュラー出演。

2007年には初の単独トークライブ、「アンタッチャブルトークライブ『っていうか、断わりゃよかった』」を開催。

2009年にも草月ホールで「アンタッチャブルのシカゴマンゴ”他力本願”ライブ2009」を開催するなど、順風満帆の芸能生活でした。

ところが、2010年2月より体調不良と女性トラブルのため、柴田さんが1年間芸能活動を休業

これによりコンビとしての活動は停止し、柴田さんが復帰してもそれぞれピンで活動していました。

共演しないでいた理由

人気コンビだったアンタッチャブルが活動停止したのは、柴田さんの休養が原因でした。

当初柴田さんの休養は、レーシック手術後の体調不良とされていました。

しかし週刊誌の報道により、本当の理由は女性問題であることが判明したのです。

不倫の果てに警察沙汰とまでなった柴田さんを、事務所が謹慎処分にしました。

柴田さんの休養期間は1年で、2011年1月にはすでに復帰していました。

しかしコンビとしての活動はなく、お互いにピン芸人として活動するという、夫婦に例えれば別居のような状態が続きました。

その間2人は共演もせず、別々のステージで活躍してきたのです。

その結果、山崎さんと柴田さんの間に格差が広がりました。

山崎弘也さんは「ザキヤマ」として、お笑い界で揺るがぬポジションを築き、さらに大きな存在となっていきました。

柴田さんもピン芸人としての活動の傍ら、動物博士としての活動をしてきましたが、山崎さんには及ばず1人取り残された格好でした。

そんな状態が10年も続いていたのです。

コンビ復活とならない理由として、2人の不仲説があげられていました。

しかし実際には、月に一度は飲みに行くほど仲が良いのだそうです。

それでもコンビを復活させないのには、ある訳があったのです。

山崎さんは柴田さんに、コンビ復活のための条件を出していました。

「キャラ的に手を差し伸べて復活させるわけにはいかない。お前がここまで上がって来い」と、山崎さんが相方に同じステージに立つのを待っていたです。

柴田さんが山崎さんと同じ力を得た時に、「周りが勝手にブッキングするでしょ」というのが山崎さんの考えだったのです。

互いに共演しないまま10年の月日が流れましたが、その間もコンビを解散せずに山崎さんは柴田さんが這い上がってくるのを、ずっと待っていたのです。

復活!

10年という歳月は、柴田さんにとって過酷なものだったでしょう。

自分の蒔いた種とはいえ、立ち止まっている間に相方はずっと先の方まで行ってしまいました。

その距離を縮めるのは、並大抵ではありません。

しかしずっと先の方で、「ここまで来い」と待っている山崎さんの想いに応えるため、柴田さんは必死に頑張ってきたのではないでしょうか?

そしてその距離が縮まったと思えた時に、『コンビ復活』となったのです。

10年もの間、解散せずぬに待っていた山崎さんも素敵ですが、相方に追いつこうと頑張りを見せた柴田さんも素晴らしいと思います。

もともと実力のあったアンタッチャブルですから、コンビ復活となればすぐさまお笑い界の頂点に立つことは間違いないでしょう。

現に11月29日放送の、『全力!脱力タイムズ』でのコンビ復活は騒然となりました。

そればかりではなく、その衝撃はお笑い界にまで走りました。


誰もがアンタッチャブルの復活を待ち望んでいたのです。

漫才を始める前の、「ありがとうございます」と深く一礼した柴田さんの言葉に、10年間の歳月が凝縮されていたように思います。

復活した「アンタッチャブル」は、12月8日放送の『THE MANZAI 2019 マスターズ』にも出演し、6分半にわたって新ネタを披露。

ブランクを感じさせないスピーディーで切れのあるネタを披露し、大爆笑を何度も巻き起こしていました。

今回の復活をきっかけに、コンビ活動が増えてくるのでしょうか?

そんなアンタッチャブルの今後の活躍に注目していきたいですね。