マツコ・デラックスさんや有吉弘行さんは、その気配り上手さを大絶賛しています。
お笑いコンビ「平成ノブシコブシ」のボケ担当である吉村崇さんといえば、「破天荒キャラ」をイメージする人が多いと思います。
しかし、そのキャラはともすれば女性からは「ゲス」だと思われ、ただうるさいだけの芸人という声もあるようです。
しかし、実は急に破天荒キャラを求められると、逆にいつも空回りをするのです。
本当のキャラクターについて、疑念を抱いた人もいるのではないでしょうか?
そんな吉村さんの、実は「破天荒」というワードとは無縁な良い人エピソードをご紹介します。
平成ノブシコブシ吉村崇
北海道札幌市出身の、東京NSC5期生だった吉村さんと、相方の徳井健太さん。
コンビ名が「平成ノブシコブシ」となるまでは、何度もグループ名を変えつつ、徳井さんと6回ほど解散したこともありました。
2005年、「第二回世界キワモノ演芸」で、炊飯器で腹話術をするというネタで優勝。
これをきっかけに人気が少しずつ上昇し、テレビ出演するようになっていきます。
最近は普通に服を着ていますが、デビュー当初はブリーフ一枚を履いて芸をするなど、優勝した大会の名の通りキワモノだったようです。
そのため、世間では「破天荒」と言われるようになります。
「2017上半期テレビ番組出演本数ランキング」において、206番組で20位にランクイン。
また2018年9月には、アメリカのニューヨークで行われた世界3大バーレスクイベント『NewYork Burlesque Festiva』に出演。
アメリカやカナダのパフォーマーが中心となって出演した全22組中、アジア勢で唯一の参加でした。
この時にふんどし姿で踊ったことから、翌年には日本ふんどし協会より「ベストフンドシストアワード2018」の大賞が贈られました。
少しずつ活動の幅を拡げる吉村さんですが、近年「破天荒は捨てました」とコメントするようになりました。
吉村さんの本来のキャラクターは、どうやら本当は良い人だったようです。
実は根暗?
普段テレビで明るく振る舞っている吉村さんですが、昔は根暗な性格だったことをご存知でしょうか?
今から10年ほど前、『アメトーーク』という番組に出演した時のこと。
この日のテーマは、「最初すごく暗かったけど段々明るくなってきた芸人」です。
ピースの又吉直樹さんやインパルスの板倉俊之さんのほか、ノブコブの吉村さんも出演していたのです。
今から考えると、このテーマに吉村さんが含まれるのは、かなり意外だと思うのではないでしょうか?
実際に、当時NSCに送った入学願書の写真を見ると、その性格からか正面を向くこともできていなかったそうです。
また、北海道から上京して、初めて山手線に乗った時のこと。
混んでいる車内で、ドアから少し遠い真ん中ら辺にいた吉村さんでしたが、降りる駅が近づいていたのにも関わらず、
「すいません、通してください」の一言が言えず、そのまま目的の駅に降りることができなかったそうです。
さらに、東京に出たばかりの頃はその性格から人の頼みを断れないことが影響して、様々な勧誘に乗ってしまっていたそうです。
その結果、実家に大量の絵が送られる羽目になったのだとか。
極め付けには、本来どんな性格であれど、スイッチを入れなければならない舞台の上で、
当初は根暗な雰囲気のまま舞台上で終始伏し目がちであり、前に出るようなこともほとんどなかったそうです。
時が経つにつれて、このままではダメだと思うようになり、少しずつ克服して今のようにカメラの前では明るく振る舞えるようになったとのこと。
ただこの暗い性格というのは、ともすれば人と衝突することのない良い人だから、ということにつながるかもしれません。
そう感じられるかもしれない、良い人エピソードを見ていきましょう。
良い人エピソード
『水曜日のダウンタウン』という番組で、ある説が検証されることになりました。
その内容は、「生中継先に現れたヤバめ素人のさばき方で芸人の力量丸わかり説」。
ニセのネット番組の中継中に不審者があらわれた時、芸人はどのような対応をするのかを検証するというものでした。
その中で、三四郎の小宮浩信さん、あばれる君、パンサーの尾形貴弘さんは対応に四苦八苦し、スタッフに助けを求めるという結果に。
しかし、吉村さんだけは違いました。
吉村さんは不審者と目が合うと、一瞬驚きつつもすぐにいつものハイテンションに戻り、自然に男の肩を掴み、動きを制していきます。
しかも不審者は、手に角材を持っていました。
スタジオから「大丈夫ですか?」と緊迫した様子で聞かれても、
「大丈夫ですよ。やはり釣り堀ということで、みなさんもテンションが上がっておりますから」と笑顔で答えます。
「テレビでございます!生放送でお送りしておりますよ!」と、不審者に「生放送」であることを強調しつつ、近くのカップルに話を聞くために移動。
なおもついてくる不審者を背中で押さえ、危害を加えないようにします。
すると、男が突然奇声を発しますが、そんな男を吉村さんは「おーし、よしよし!」と言いながら抱き寄せます。
なかなかできることではありません。
これには、VTRを見ているダウンタウンの松本人志さんも拍手をおくりました。
それでも奇声をあげる男に、「楽しんでるねぇ」と笑いながら
「いったんCMということで、こちらで解決しときまーす!」と笑いを作りつつ、自然に中継を切り上げるという見事な立ち回りを見せたのでした。
中継が再開するも、再び奇声をあげつつ不審者があらわれると、吉村さんの機転が冴え渡ります。
「見てください、素晴らしい月が出てます!」そう言ってカメラを上空に向けさせました。
その隙に男から角材も奪ってしまった吉村さん。
松本さんも「パーフェクトだった」と大絶賛するのでした。
渡辺直美、号泣
『ロンドンハーツ』という番組の2時間スペシャルでのこと。
『ピカルの定理』という番組で共演し、盟友をもいえる女性お笑い芸人の渡辺直美さんが、吉村さんに
「結婚して芸人を辞めたい」と質問するというドッキリを仕掛けました。
すると、本気で親身に相談を受け、熱い言葉をぶつける吉村さん。
どっきりであったにも関わらず、思わず渡辺さんは号泣しました。
視聴者からも、感動の声が相次いで寄せられたようです。
今までの破天荒なイメージが、壊れた瞬間だったかもしれません。
有吉弘行、マツコ・デラックスも絶賛
『マツコ&有吉 かりそめ天国』という番組で、吉村さんに言及する場面がありました。
それによると、本当は「真面目で常識人」ということが、芸能界では有名な話となっているようです。
マツコさんによると、「複数回食事をした数少ない芸人で仲良くさせてもらっている」とのこと。
有吉さんも「わりと気遣いもできる」と評価しており、マツコさんは
「何でこの良さがテレビで出ないんだろう。いい人よ」と絶賛するのでした。
まとめ
世間からは破天荒と思われ、「ゲスい」「うるさいだけ」などと思われていることも多かった、平成ノブシコブシの吉村さん。
しかし、業界内では全く逆の印象を持たれているようです。
いったい、どっちの吉村さんが本当なのでしょうか?
こうしてみていくと、吉村さんに対するイメージがガラッと変わった、という人も多いのではないでしょうか?
これからテレビなどで彼を見る時は、いま一度注目して観てみると良いかもしれませんね。