27時間テレビなどでの傍若無人な振る舞いから、テレビでは使いにくいと判断されて消えたとみられています。
『エンタの神様』などに出演し、ドSな芸風で話題になった女性お笑い芸人のにしおかすみこさん。
しかし、ある時からメディアなどであまり見かけなくなってしまいました。
彼女が消えた理由に迫っていきたいと思います。
にしおかすみこ
ひらがな表記のこの芸名ですが、本名も「西岡純子」となります。
1974年11月18日生まれの千葉県出身で、青山学院大学の経済学部を卒業しています。
大学生の頃、「芸能界に入ったら目立てるのでは?」
と思い、軽い気持ちでお笑いライブの新人オーディションに参加して芸人デビュー。
当時は女性芸人も少なかったので、女性であるというだけでお笑い界ではそれなりに注目されました。
最初に所属した太田プロダクションでは、有吉弘行さんや劇団ひとりさんと同期でした。
しかし彼らと違って、にしおかすみこさんはなかなかチャンスをつかめませんでした。
もともと特にお笑い好きでもなかったので、胸を張って自分の芸だと言えるものを確立することができず、
ワタナベエンターテインメントに移籍してからはさまざまなキャラを手当たり次第に試していました。
その中の1つに、女王様キャラのネタがありました。
もともとにしおかすみこさんは小心者で内気な性格だったにもかかわらず、黒のボンデージ衣装を纏ってムチを振り回し、自虐的な内容のネタを披露する。
それがウケて、数多くのテレビ番組に呼ばれるようになっていきました。
消えた理由
SM女王ネタでブレイクしたにしおかすみこさん。
当時はお笑いでボンテージ姿という、インパクト抜群のキャラクターで注目されました。
ブームがピークを過ぎ、テレビ出演の機会が減っていった彼女ですがその理由は何だったのでしょうか?
その1つ目は、2008年の『27時間テレビ』での大失態です。
傍若無人ぶりが原因で、共演者からは反感を買うことに。
明石家さんまさんがMCを務める
「若手芸人の集まる店」という企画の中で、にしおかすみこさんがネタを披露。
子供が電車の中で半泣きするネタの途中で、なぜか
「あたしもなぜか半泣きです」とネタを中断。
さんまさんを始め先輩芸人がフォローしても、ネタが飛んでしまって全く進みませんでした。
半泣き状態でネタをするにしおかすみこさんを見て、ついにいたたまれなくなったさんまさんがストップをかける事態に。
生放送でのほぼ放送事故のような失態から、テレビで消えていったとされています。
2つ目はバラエティ番組、『ネプリーグ』での大失態です。
答えが出てこないからと「わー!きゃー!」とうるさく叫び、ネット上で批判の声が殺到。
そして実はこの時の『ネプリーグ』、
ちょうど先ほどご紹介した27時間テレビの生放送で大失態を犯したその日に収録されたものでした。
朝方の生放送での、ネタが飛んだことによる号泣という失態について、
「朝のことは忘れて頑張れ」とフォローされたのですが、
「朝のことは忘れてますよ!嫌なこと蒸し返さないで下さい!」などと逆ギレ。
しまいには、「問題が聞き取りにくい、もっと滑舌良く読んでください」
とアナウンサーのせいにして場をシラケさせる始末。
先ほどの27時間テレビの時もそうですが、テレビでの立ち回りの下手さから消えていった可能性が高いとされています。
また、そもそも彼女のネタはそれほど高く評価されてはいませんでした。
にもかかわらずブレイクできたのは、当時は今と違って女性のお笑い芸人自体が珍しかったこと、
SMの女王様という奇抜なキャラがウケたことにありました。
そんな彼女のテレビなどで変な方向にテンパってしまう性格は、家庭環境によって形成されたのかもしれません。
にしおかすみこさんはずっと東京で一人暮らしをしていたのですが、父親は重度の酒好きで姉はダウン症を抱え、母親は認知症を患っていました。
そんな彼女は、キャラではSMの女王ということでSを装っていましたが、普段は
「ポンコツ」と言われることが多かったようです。
控えめで、弱気な素顔を覗かせることもしばしば。
そのため、バラエティ番組やお笑い芸人に向いていない言動をしてしまったり、上手く答えられずに泣き出してしまったこともあったのです。
そうして、「使えない」「向いていない」
などと芸人仲間や番組関係者から思われ、使われる機会が減っていったようです。
まとめ
いかがでしたか?
現在のにしおかすみこさんですが、実はかなりのアスリート肌で本格的にマラソンに取り組んでいるようです。
2014年10月、長野県で行われたマラソン大会では入賞。
雑誌『Number Do』でランニング方法の取材を受けるなど、マラソンビジネスを展開して活躍しているようです。
テレビでの出演はと言うとレギュラーはないものの、準レギュラーとしてローカル番組などに出演しているようです。
そして2009年8月には落語家の春風亭小朝に入門し、「春風こえむ」としても活動しています。
今後の更なる活躍に期待したいですね。