結論

チームのために献身的にプレーするその姿は、ファンの間で「神」と崇められています。

プロ野球の千葉ロッテマリーンズのファンの間から、「神」とあがめられている助っ人外国人、

レオネス・マーティン選手という外野手をご存知でしょうか?

日本のプロ野球界でプレーする外国人選手というと、一昔前までは粗暴なイメージが強かったかもしれません。

しかし、そのチームプレーに徹した献身的なプレースタイルは、ファンの間で「神」と呼ばれているのですが、

実は日本の女優「広瀬アリス」さんに似ていることでも話題になりました。

今回は、そんなマーティン選手について詳しくご紹介していきます。

メジャーリーグ時代

キューバ出身のマーティン選手は、2009年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のキューバ代表に選出されたり、

2010年に東京で行われた第五回世界大学野球選手権大会で優勝を経験したりしています。

野球王国と言われるキューバの中でも、かなりの力を持った選手でした。

2011年にはアメリカのメジャーリーグで、テキサス・レンジャーズに入団してメジャーデビュー。

その後、2015年にはシアトル・マリナーズ、2017年にはシカゴ・カブス、

FA権取得後はデトロイト・タイガース、クリーブランド・インディアスと渡り歩きました。

強肩強打の外野手で、レンジャーズ時代には160km/hの送球による捕殺が話題になり、

メジャーリーグの「外野手の最速本塁送球トップ10」で5位にランクインしています。

また、カブスでは投手としてもデビューして話題となりました。

その時の球速は95マイル、およそ152km/h。

日本人でもなかなか出せる球速ではありません。

また足も速く、一塁到達3.57秒を記録する俊足でもあり、走攻守揃ったプレーヤーとして活躍しました。

そして、2019年に日本の千葉ロッテマリーンズへ入団し、日本プロ野球デビューを果たします。

日本での活躍

2019年7月に千葉ロッテマリーンズへ入団したレオネス・マーティン選手は、

2戦目となる東北楽天ゴールデンイーグルス戦で決勝点となるホームランを打つなど、鮮烈なデビューを果たしました。

この年は52試合に出場し、14本塁打を記録するなど、チームの後半戦をけん引する立役者となりました。

しかし、すべてが順調だったわけではありませんでした。

9月6日の福岡ソフトバンクホークス戦では、失点につながる落球を2度も犯し、ホークスファンから

「いいぞマーティン!」とイジられたことが話題となりました。

2020年は開幕からスタメンを務め、チームトップとなる25本塁打、チーム2位の65打点と活躍しましたが、

10月の西武ライオンズ戦で左足を負傷して退場。

そのままレギュラーシーズンを終えることになっています。

2021年は開幕戦から活躍し、月間MVPを取るなど、絶好調を維持しています。

マーティン選手といえば、適時打や本塁打を打った際に、

「次も頑張りマーティン!」と言うのがお約束となっていました。

しかし『ZIP!』という番組で、タレントで同じ名前のマーティンさんと対談したことがきっかけで、

ホームランを打った時には「YES!マーティン」とベンチ前のカメラに向かって言うことがお決まりになりました。

また、マーティン選手が日本のプロ野球に来て驚いていることの1つとして、

「自分の応援歌があり、ファンが歌ってくれること」をあげています。

「ファンの方に、初めて応援歌を歌ってもらった時は本当に感動した。打席で応援歌を聞くと、とても気持ちが上がる。長いこと野球をやってきたけど、間近でこんなに応援してくれるファンの方は今までいなかった。僕はこの応援歌をずっと聞いていたい。日本に来て得たこの感動は、生涯忘れることはないと思う。」

と語っています。

広瀬アリスにそっくり!?

野球選手としての活躍以外に、マーティン選手が有名になった事として、広瀬アリスさんに似ているという事です。

2020年7月には広瀬さんご本人も、Twitterでこのことについて言及しています。

最初は似ていると思っていなかったものの、今は似ていると認めているとのこと。

また、9月には日本コカ・コーラ社の『ジョージア“運だめし”キャンペーン』に出演していた広瀬さんに、

マーティン選手がビデオメッセージを送っています。


そこでは、

「きれいな人に似ているということは、かっこいい男だと思えるので嬉しいです。アリス、グッドラック。イエス、マーティン」

とコメントしています。

2021年の5月に『めざまし8』に出演した広瀬さんは、エゴサーチについての話題になった際、

「ほとんど私の話題は無くて、ほとんどがマーティン選手なんですよ!」と語っており、

番組側が用意した比較写真を見た際には、共演者も大笑いでした。

なお、妹の広瀬すずさんは、オリックスバファローズの榊原翼投手に似ていると言われています。

そんな広瀬姉妹に似ているマーティン選手と榊原投手が試合で対戦することになった際は、

「パ・リーグ広瀬姉妹対決が実現」と話題になりました。

チームのために

日本のプロ野球において外国人助っ人選手といえば、外国人傭兵のような見方をされることが多く、

その能力のみにフォーカスが当たることが多かったのですが、マーティン選手は違います。

チームへの献身的な姿勢が、ファンから「神」と崇められているのです。

マーティン選手は、「良いチームメートであれ」という野球哲学を持っており、

「自分のためにプレーするのはもちろんそうなのだけど、チームの勝利のためにプレーするのが大前提」

と語っています。

このような考え方になるキッカケを与えてくれたのは、 レンジャーズ、マリナーズでチームメイトだったネルソン・クルーズ選手です。

キューバからアメリカに来て、マイナーリーグ生活をほとんど経験せずにメジャーデビューを果たし、

右も左も分からない中で、ただ必死に打って守っていたマーティン選手。

そんな時、レンジャーズで本塁打を量産し、主力として活躍していたクルーズ選手から

「良いチームメイトであれ。チームを尊重し、チームメイトを尊敬しなさい。そしてつねに全力プレーを忘れないように」

と優しく言われたそうです。


言われた時にはまだ人間的に幼かったこともあり、すぐには理解できませんでしたが、

クルーズ選手のプレースタイルや野球に取り組む姿勢を見ながら、

次第にその言葉の意味を理解することができ、色々なことを教わりながら成長していったそうです。

常に次のプレーを考えながら動き、

チームプレーに徹するというプロフェッショナルとして大事な精神を教えてくれたクルーズ選手がいたからこそ、

いまの自分があると言っています。

野球選手としても人間としても大切な時期にすばらしい師匠に出会うことができたマーティン選手は、

とても「ツイている」選手でもあったのですね!

まとめ

チームのために全力を尽くすという意識が強い外国人選手は、長年にわたって日本でも大活躍する傾向があるように思います。

個人的に思いつくのは、ヤクルトや巨人で活躍し、2020年まで横浜DeNAで監督を務めたアレックス・ラミレスさんや、

楽天から現在は巨人に移籍してプレーする、ゼラス・ウィーラー選手などがそういう選手のような気がします。

レオネス・マーティン選手も、そうした長く日本で愛される選手になるでしょう。

今後のさらなる活躍に期待したいですね。