結論

宝塚時代、お茶会の時の写真撮影でノロノロしていたファンに、速く動くよう一括したことがあります。

天海祐希さんというと、どんなイメージがありますか?

『女王の教室』や『緊急取調室』など、数々のドラマに出ている女優というイメージが強いかもしれませんが、実は彼女はもともと宝塚のトップスターでした。

月組という男役のトップスターだったのですが、在籍していた時期が短かったため、知らない人も多いかもしれません。

そんな天海さんは宝塚時代、見た目だけでなく性格も男前だったようです。

なんと宝塚時代には、ファンに対して一喝したこともあるのだとか。

宝塚に首席で入学

天海祐希さんが演劇に興味を持ったのは、幼稚園の時でした。

しかし、その頃から何かアクションを起こしていたわけではなく、本格的に演劇に興味を持ったのは、中学生の時でした。

中学の時の先生が宝塚好きだったこともあり、宝塚に入ることを勧められます。

これがきっかけで、天海さんは高校2年生を修了したタイミングで宝塚に入団しました。

なんと首席で入学し、1~7年目の団員で結成される『新人公演』には、入団1年目ながら主役に抜擢されました。

1年目で主役に選ばれるのは、過去も現在も天海さん以外1人もいません。

天海さんのお母さんは、宝塚の方から「産んでくれたことに感謝する」とまで言われたのだとか。

天海さんは、男役である月組に在籍し、入団6年半でトップスターにまで上り詰めました。

6年半というと、実際にはまだ『新人公演』に出ているほどのキャリアしかありません。

通常、トップスターになるには10年以上かかると言われているのですが、天海さんはわずか6年半でトップスターになりました。

ファンに説教

宝塚では、ファンとの交流の場として『お茶会』というものがあり、宝塚に在籍していたときは天海祐希さんも参加していました。

天海さんは月組のトップスターで大人気だったため、ファンも非常に多かったのは言うまでもありません。

そのため、天海さんがお茶会に参加する時は、会場内はファンでごった返しになっていたのだとか。

人数が多くなればなるほど、進行などがごたつくのも無理ありません。

天海さんのお茶会も、進行係がゴタゴタしてしまい、しびれを切らした天海さんが自ら進行を仕切ったこともあったそうです。


また、このお茶会ではファンとの写真撮影もあったのですが、このとき一部のファンがノロノロ動いていたのだとか。

それを見た天海さんは、ノロノロしていたファンに一喝。

「テキパキ動きなさい!さっさと終わらせれば、その分たくさんお話できるんだから」

今の時代だと、少なからずネットで炎上しそうですが、天海さんらしいエピソードだと思いました。

「たくさん話せる」と諭すというのも、ファン目線な感じがします。

ファンに媚びを売りすぎず、良くないことは良くないときちんと言えるのは、男役である月組のトップスターらしく、男前でかっこいいところですね。

宝塚の規則を改正

宝塚には、一般人にはなかなか理解しがたい、不思議な規則やルールがたくさんあったそうです。

例えば宝塚の男役は、外を出歩くときに髪の毛をピンで留めなくてはならなかったのですが、天海さんはそれを廃止しました。

また、宝塚男役の『予科ピン』を廃止したのも、天海さんだそうです。

予科ピンというのは、男役の人が髪の毛を固める前にひたすらヘアピンで髪の毛を留めること。

男役は髪の毛が短いので、髪の毛が出てこないように大量のヘアピンを使っていたそうです。

天海さんはその予科ピンを廃止し、それ以降男役の人は髪の毛をスプレーで固めるだけでよくなったのだとか。

さらに天海さんは、ファンの出待ちについてもルールを決めました。

それまでは時間に関係なく出待ちをしているファンがいたのですが、天海さんによって『22時以降の出待ちは禁止』と改正されました。

表向きの理由としては、22時以降に女性が外にいるのは危険だから、というもの。

夜の公演が終わって、団員が帰るのは22時を過ぎるのが当たり前。

『危険だから』というのが表向きの理由だったようですが、天海さん自身出待ちの存在をあまりよく思っていませんでした。

過去に、出待ちに揉みくちゃにされたり、自宅までついてこられたことがあったのです。

そういうことがあったからこそ、出待ちのルールも変えたのかもしれません。

退団時

天海祐希さんはトップスターになってから、わずか2年で退団してしまいます。

普通は、トップスターになってから5年くらいは退団しないのですが、天海さんは人気絶頂の時にパタリと辞めてしまったのです。

宝塚では退団する時、ファンクラブの人にプレゼントを贈るのが習わしなのだとか。

通常は、昔からのファンと新しめのファンとでは、プレゼントの内容が変わることが多いのですが、天海さんはすべてのファンに同じワイングラスを贈りました。

こうした部分も男前な感じがしますね。

また、天海さんは退団公演の時、最後に観客ではなく仲間に顔を向けました。

普通は観客に手を振るなど、観客に今までのお礼の気持ちを表現するのですが、天海さんは

「同期が支えだった」として、仲間に感謝の気持ちを伝えたのです。

ファンに対して変に媚びを売りすぎないという姿勢を最後まで崩さず、仲間との絆を大切にした天海さん。

こうしたエピソードは、本当にかっこいいですね。

まとめ

女優となった今でも、綺麗ながらどこか男前な雰囲気も感じる天海祐希さんですが、それは宝塚時代の頃からずっと培われてきたからなのかもしれません。


ファンにお説教をしたり、ルールやを改正するなど、ダメなものはダメというスタイルは本当に尊敬します。

今後も変わらず、カッコ良さを貫いてほしいと思いました。