結論

AKB48の中で歴代最長となる2年半もの間を研究生として過ごし、その時は握手会に全然ファンが来ないため、握手会の最中に涙を流したこともありました。

先日、30歳になることを節目にAKB48を卒業することを発表した、大家志津香さん。

『ミラクル9』や『池の水ぜんぶ抜く大作戦』といった、

バラエティー番組での活躍が目まぐるしいですが、AKBではとても苦労してきました。

今回は、そんな大家さんのAKB時代の苦労エピソードをご紹介していきます。

AKB史上最長の研究生期間

大家志津香さんは、2007年にAKB48の4期生としてオーディションに合格しました。

AKBとして活動するためには、まず研究生としてレッスンを積み、正規メンバーに昇格するというステップになります。

そんな中で大家さんは、たくさんいるAKBメンバーの中でも史上最長となる、約2年半もの間を研究生として過ごしました。

公演にも出られず、ひたすらレッスンをする日々。

そして、2009年8月に正規メンバーへの昇格が発表され、2010年7月に昇格しました。

研究生であった2年半、公演に出たことは一度もありません。

チームAとチームKが合体した人気公演『ひまわり公演』でも出演メンバーには選ばれず、バックダンサーとして出演していました。

大家さんは4期生ですが、5期生の後輩と一緒にバックダンサーをすることも少なくなかったそうです。

それだけでなく、4期生は大家さんだけで7期生の後輩と一緒にバックダンサーをしていたこともあったのだとか。


この頃には、バックダンサーとして1日3公演を6日連続でこなす、といったこともしていたそうです。

大家さんは長すぎる研究生時代、何度も卒業を考えたそうです。

また、大家さんが福岡から上京した時、

最初に仲良くなったのが、

同じように地方から活動拠点となる秋葉原へ上京してきた、

『地方組』と呼ばれるメンバーでした。

そのメンバーは5期生の指原莉乃さんと北原里英さん、9期生の横山由依さん。

3人とも割と早く正規メンバーに昇格し、いずれも選抜総選挙では上位にランクインする、グループの中では人気のメンバーでした。

特に指原さんは、のちに選抜総選挙で3連覇を果たすほどのメンバーになっています。

だからこそ大家さんは、「私は必要とされてない」と感じてしまっていたそうです。

そんな中大家さんは、2011年に行われた

『じゃんけん選抜』で、シングルメンバーに初選出されたものの、

それ以外でシングルメンバーに選ばれたのは2016年に発売された44枚目シングルの時のみ。

大家さんがシングルメンバーに選ばれたのは、15年近く活動していてたった2回だけなのです。

過疎状態の握手会

大家志津香さんは研究生としての下積み時代が長かったわりに、公演への出演回数はほとんどありませんでした。

つまり、『無名』の時代がかなり長かったということになるのです。

そのため知名度も低く、握手会は毎回のようにファンが少なかったそうです。

AKBの握手会は、握手券を持っているファンが自分の推しの列に並んで握手をしていきます。

これはつまり、人気のあるなしが一目瞭然となってしまうのです。

誰も来ないということがあり、その時は心が折れて泣いてしまったことも。

しかし、たまたまその瞬間をカメラに収められており、

『週刊AKB』というグループの冠番組で特集が組まれました。

すると、「週刊AKBを見た」といって握手会に来てくれるファンが増えたそうです。

その後、大家さんはファンを増やすため、街頭でのティッシュ配りなど、アイドル活動以外のことも精力的に行ってきました。

大家さんは自分のことを、

「アイドルとしての素質はないけど、タイミングだけは持ってる」と言っています。

こういうポジティブさも、大家さんの魅力なのかもしれません。

総選挙の順位

AKB48といえば、ファン投票による選抜総選挙が、テレビで生中継されたりして有名になりました。

大家志津香さんも、第1回目の総選挙から出馬しています。

そんな中で、2018年6月に行われた第10回選抜総選挙では、

節目の記念すべき回ということもあり、

いつもより20名多い100名が名前を呼ばれることになりました。

当時の大家さんの最高順位は、3回目の総選挙の時の29位。

4回目は59位、8回目が87位、9回目が98位、そして記念すべき10回目はなんと、100位にランクイン。

なおその他の回では、残念ながら圏外となっています。

10回目の選挙も、中間発表時点では圏外だったのですが、最後の最後に追い上げたようです。

100位中100位ということで、会場内にいた全メンバーの中で最初に名前を呼ばれた大家さんですが、

元々圏外だったこともあり、「めちゃくちゃ嬉しい!」と喜んでいました。

これも、大家さんの日々の努力の賜物と言えるでしょう。

卒業を決めた理由

研究生時代から何度も卒業を考えていたという大家さんでしたが、実際に卒業を発表することはありませんでした。

彼女は自分について、

「ダンスも歌も得意じゃないし、可愛く振る舞うことも苦手。アイドルとしての素質はない」

と自分自身をバッサリと分析しています。

それでも卒業しなかったのは、少ないながらも応援してくれるファンがいたからでした。

長く不遇の時を過ごしていた大家さんでしたが、

『ミラクル9』や『池の水ぜんぶ抜く大作戦』など、バラエティー番組でも活躍しており、

タレントとしての地位を確立していました。

それでもグループを卒業しなかったのも、応援してくれるファンがいたからでした。

そんな中2021年11月、大家さんは自身のYouTubeチャンネルでグループを卒業することを発表。

卒業理由については、

「30歳という節目を機に、自分の意思で人生の選択をしようと思った」と語っています。

それまでは、「決められたことをただやるという日々を過ごしていた」という大家さん。

なお、グループを卒業しても芸能活動は続けるそうです。

まとめ

いかがでしたか?

2年半もの間、研究生として活動していた苦労人の大家志津香さん。

握手会にファンが来なかったり、総選挙は圏外だったりと、お世辞にも人気アイドルとは言えませんでした。

それでも自分の魅力をアピールするために努力し、今やタレントとして確固たる地位を確立するまでに至りました。

AKB48を卒業しても芸能活動は続けるとのことなので、今後のさらなる活躍に期待したいですね。