あるイベントで子供と飴取りゲームをした結果、会場内を微妙な空気にしてしまったことがあります。
「絶対に取れないあめ取りゲーム」
こう称されてしまったのは、現在YouTubeのチャンネル登録者数が160万人を超えているお笑い芸人、なかやまきんに君が今まで行なってきたゲームです。
彼は子供にも人気があり、イベントなどでは子供を中心に
「あめ取りゲーム」と言われるこのゲームを行なってきました。
2017年の「イオンブラックフライデー」のイベントでも、
「お子さんでもできる。簡単なゲーム」
と言って参加していた子供を壇上に上げてあめ取りゲームを行いました。
しかしこの時の飴取りゲームは、思いがけず笑えない事態になってしまいました。
あめ取りゲーム
なかやまきんに君は筋肉芸人として吉本興業に所属していましたが、現在は退所しています。
退所の理由は「海外進出を目指している」「フィットネスの仕事が多くなった」
とのことで、マルチに活躍するための円満退所と言われています。
そんなきんに君は2016年と芸人の中でも早くYouTubeのチャンネルを開設しており、芸人ユーチューバーの先駆けとなりました。
その筋肉を活かした筋トレ、筋肉にまつわる解説の動画は再生数が伸びており、押しも押されもせぬ有名ユーチューバーとして活躍しています。
デビューから15年以上が経過しても尚ブレない方向性が人気の秘訣なのか、今でも動画は安定した再生数を誇っています。
順風満帆なきんに君は、2017年に「イオンブラックフライデー」の概要発表イベントに出席しています。
この時の参加者はレイザーラモンのRGさん、ペナルティのヒデさんなどで、
「イオンブラックフライデー」を楽しむプレゼンを行うための登場となりました。
このイベントにて「大人気ない」という意見が上がっており、場は白けることになりました。
きんに君は今回のイベントでもあめ取りゲームを実行。
「いきなり体を動かすのは大変なので、ウォーミングアップなゲームを考えてきた」
と言い、ゲームの参加者を募りました。
やりたいと恥ずかしそうに名乗り出た子供を壇上に連れてくると、ゲームの説明をしていきます。
まず子供に紙コップを渡して、顔程度の大きさのあめが沢山入った籠を持つきんに君。
「筋肉ポーズを色々して、最後に籠の中のあめをひっくり返すので、1個でもコップに入れられれば勝ち」
と語り、籠を持って立ち上がります。
続けて「いつひっくり返すか分からないから動く準備をして」と言いながら、子供に籠を追いかける練習をさせました。
イベント参加者ときんに君本人が、「絶対取れる」と子供を励ましたところでゲームはスタート。
しかし結果は予想外のものとなります。
音楽をかけ、筋肉ポーズをしながら壇上を動いていくきんに君と、それを追いかける子供。
そして、きんに君は「ヤー!」と叫ぶと、突如籠の中身を子供とは逆方向にぶちまけ、司会進行者の向こうへと飴は飛んで行ってしまいました。
「おいおい」とその場にいた人から笑い交じりの大ブーイングを受けるきんに君。
隣には笑えず呆然としている子供が立っています。
「子供の時間を返せ」と言いながら皆で笑っていましたが、そんな中結果発表をして子供の夢をぶち壊すことになってしまいました。
「頑張ってもらったから記念写真を撮る」
と強制的にポーズを取らせて写真を撮った後、更に追い打ちをかける発言が。
「人生何が起こるか分からないといういい経験になったね」
と、まだ何も分からない子供に語りかけていました。
子供の傷ついた様子に場は白け、イベントも締まりのない終わり方となりました。
衝撃発言
2022年2月、キックボクサーの那須川天心さんがなかやまきんに君とのコラボ動画を投稿しました。
『なかやまきんに君の絶対に取れない飴取りゲームに挑んでみた』
というタイトルが付けられた動画は、投稿から2か月でおよそ130万再生となっており、大きな話題に。
那須川天心さんは1998年生まれの
「キックボクシング史上最高の天才」と称されたプロのキックボクサーで、複数の大会で世界王者に輝いた実力者です。
コラボ動画の中でなかやまきんに君は、
「あめ取りゲームをしてきたけれど、今まで誰も取れたことがない」と発言しています。
那須川さんは、
「今日本で一番瞬発力があるのは自分だから取れるのではないか」と言い、あめ取りゲームに挑戦。
勝負はリング内で2度行われました。
1度目、那須川さんは普段着のまま籠を追いかけていましたが、動きに翻弄され結局あめを1つもキャッチできませんでした。
「あんなの無理だよ」と思わず弱音を漏らした那須川さん。
2度目は動きやすい服装に着替え、ゲーム開始前にウォーミングアップもして本気モードになります。
音楽が鳴りきんに君が動く間、中腰で素早く動きを追いかけ今度は取れるかと思われましたが、2度目もキャッチすることができません。
悔し気に叫んで項垂れる那須川さんを見て、きんに君はいつもの笑顔のまま
「あ〜、また取れなかった?」と煽って余裕を見せました。
そして那須川さんが3度目の勝負を申し込むと、きんに君はこれを快く了承。
その言葉を聞いて那須川さんは、「騙されそう」と純真さを噛み締めていました。
最終勝負ではついに2人とも上半身裸になり、本当の本気モードに。
結果は、那須川さんは1つもあめを取ることができないまま動画は終了。
「こんなことしたら取れないよ?」
とカメラに向かって突っ込みを入れるきんに君に、負けを認める那須川さん。
もっと修行をしていくとリベンジを誓った後、さりげなく
「ゲームに挑戦する方が悪い」と愚痴を漏らしていました。
この動画を見た人からは、
「きんに君、人柄が素晴らしいのにこのゲームを子供相手にやるのが笑う」
「世界一難しいゲームとしてギネス登録でいい」
というコメントが見られ、概ね好評のようです。
まとめ
世界王者でさえクリアできなかった難しすぎるあめ取りゲーム。
それを子供相手に本気でやるのは、いくら人柄が良いと言われているなかやまきんに君でもあまり良いイメージはありませんよね。
しかし世間では、
「子供にあめが当たらないようにわざと取れないようにしているのでは」という声もあります。
那須川天心さんとのコラボ動画では、落としたあめを自ら拾っているシーンもあり、人柄の良さを感じさせます。
とは言っても子供とあめ取りゲームをやることは、子供の夢を壊してしまうため賛否両論となっています。
「なかやまきんに君のお笑いは自分の筋肉しか傷つけない」
と思っていた人は、子供とあめ取りゲームをやる動画を見て唖然としたそうです。
司会者がいなければイベント参加者がドン引きしてしまうかもしれない、そんなぎりぎりを攻めたあめ取りゲーム。
視聴者の皆さんはどう思いましたか?