あまり喋らなくなったと話題になったみのさんが、唯一のレギュラー番組を降板。それについて本人は「今の人たちの会話のテンポに合わなくなってきた」と話しています。
みのもんたさんが2020年3月いっぱいで、『秘密のケンミンSHOW』の司会を退くことになりました。
朝の報道番組「朝ズバッ!」やお昼の「おもいっきりテレビ」など、多いときは週に16本ものレギュラー番組を抱えていた人気司会者でした。
しかしこれで、彼のレギュラー番組はテレビ・ラジオ共にゼロになります。
一部では引退するのではとの憶測も流れていますが、番組降板の裏事情や今後について、深く掘り下げてみました。
プロフィール
みのもんたさんは1944年8月22日生まれの、東京都出身です。
立教大学経済学部卒業後に文化放送に入社。
アナウンサーとして活動を開始。
文化放送での初めてのレギュラー番組は「ゲリラで行こう」でした。
その後、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」などの深夜放送ブームに乗り、文化放送の「セイ!ヤング」の初代パーソナリテイに抜擢されます。
同時期に洋楽ランキング番組「オール・ジャパン・ポップ20」のDJを務め、リスナーの関心を引きつけます。
その後、プロ野球中継のベンチリポーターを務めました。
みのもんた氏が「秘密のケンミンショー」のMCを3月限りで降板します。これでみのもんた氏のレギュラー番組は0になります。最近はみのさん、本番中に寝る姿などが垣間見られました。マチャミの方が番組を引っ張っていた気がします。 pic.twitter.com/8WwcDb7VC6
— レパード アルティマターボ (@LEOPARD_ultimat) January 24, 2020
また「みのもんたのワイドNo1」や「ダイナミックレーダー〜歌謡曲で行こう!〜」などを担当。
さらに文化放送と同じフジサンケイグループのフジテレビの番組にも出演。
「オールスター水泳大会」の司会などで人気を博しましたが、1979年に文化放送を退社します。
退社後は父親が経営する水道メーターの会社に入社し、10年間全国を営業に回ります。
その間にもフジテレビに声をかけられ、「プロ野球珍プレー、好プレー大賞」「なるほど!ザ・ワールド」「オールナイトフジ」などを担当し、コミカルなサブ司会者として認知されるようになります。
そんな彼がブレイクしたきっかけは、1989年4月から始まった日本テレビの「午後は〇〇おもいッきりテレビ」でした。
番組が高視聴率を取るようになると、一気に人気司会者の地位を築いていきました。
司会なのにしゃべらない!?
人を惹きつける軽妙な語り口で人気者となったみのさんですが、自身のセクハラ疑惑や次男の窃盗未遂容疑などの不祥事で仕事が激減し、以降レギュラー番組は日本テレビ系列『秘密のケンミンSHOW』のみとなっていました。
その番組中、最近になってあまり喋らないようになっていると言われるようになったのです。
テンポよく番組を進行するのは一緒にMCをしている久本雅美さんで、みのさんは久本さんの横で腕を組み、時折小さくうなづくばかりなのです。
動きもスローで痩せた顔ににはシワが深く刻まれ、その姿はまるで「おじいちゃん」そのものだとの声も上がりました。
前に友だちの家でふと秘密のケンミンショーを観ることがあった 15分くらい観ていたが、MCのみのもんたがいっさい喋らない もしくは喋ってるのかもしれないが、オンエアではカットされている 隣の久本雅美はよく喋るが、みのもんたはそれをずっとニヤニヤしながら聞いているだけ 何かとても怖かった
— 中学生 (@n3v3rkn0w5635t) January 24, 2020
時には番組中に寝てしまうこともあるというみのさんに、うつ病なのではないかという噂もあったようです。
次男の事件の心労で、うつ病を発症してしまったのかと思えるほど、ここ数年のみのさんの変わりようが話題になりました。
昔の名司会ぶりは何処へやら、ほとんどしゃべらずに司会進行を久本さんに頼っているみのさんに、「まるで置物」だと思う視聴者が多くなっているようです。
ネットでは「みのさん不要論」まで飛び出す始末ですが、すっかり覇気がなくなったみのさんの変化は、高齢のせいなのでしょうか?
番組降板の真相
そんな中みのさんが2020年の3月を持って、唯一のレギュラーだった『ケンミンSHOW』を降板することが明らかに。
番組を制作する読売テレビは、みのさんの番組降板を「勇退」と発表しました。
「ご本人のご意向もあり、後進に道を譲られ、ご勇退されることになりました」と説明していますが、実際は少し違うようです。
みのさんはこのところ、収録中でも言葉数が少なくなってきました。
しかも時折、うつらうつらとして寝てしまうこともあったのです。
みのさんは番組にとって、大変な功労者に違いありません。
しかしこのまま続けていくことが、お互いに良いことなのかと制作側が熟慮した結果、降板を提案。
みのさんが了承した、というのが実情のようです。
番組降板の話は2019年からあり、局側からの提案を受けてみのさんも決意したとのこと。
みのさん本人は、次のようにコメントしています。
「お話をいただいたタイミングで、自分からもスタッフにここ数年思っていたことを話したの。だから両方からかな?自分が今の人たちの会話のテンポに合わなくなってきたな思っていて。もうすぐ喜寿(77歳)だから…」
しゃべりのプロとして華々しく活動してきたみのさんも、年には勝てないということなのでしょうか?
これで2007年から12年半に渡って続けてきた『秘密のケンミンSHOW』を降板し、レギュラー番組は無くなりました。
私の大好きな司会者みのもんたが最後のレギュラー番組「秘密のケンミンshow」を降板するそうです。
視聴率の帝王としてギネスにも載ったみのさんも現在この番組以外はレギュラー番組もなく実質上引退なのでしょうか?
みのさんのズバッ!とした司会が見れないのはとても残念ですね。#みのもんた pic.twitter.com/2wb3o6WLvk— 鉄猫堂rica (@rica_RuKA) January 25, 2020
番組は4月から新装開店し、『秘密のケンミンSHOW 極』として、新MCに爆笑問題の田中裕二さんを迎えてスタートします。
読売テレビは「みのさんに『秘密のケンミンSHOW』の生みの親として見守っていただけたら」とコメントしています。
みのさんは事実上の引退ということで、今後は家業の水道メーターの販売会社の経営者に集中するそうです。
「エブリケンミン、カミングアウト!」の決め台詞も聞こえなくなり、昭和の名司会者の終わりは寂しいものになりました。