Hi-STANDARDのボーカルとして、またギタリストとしても知られている横山健さんですが、その体には無数のタトゥーが施されていると言います。特に背中のタトゥーは、もはや刺青と呼ぶべき本格的な物のようです。果たしてそのタトゥーには、どんな意味が込められているのでしょうか?

プロフィール

生年月日 : 1969年10月1日(49歳)
出身地 : 東京都杉並区
血液型 : O型
身長 : 165cm
学歴 : 成城高等学校卒業
ジャンル : パンク・ロック/メロディック・パンク
職業 : ギタリスト/シンガーソングライター/ 音楽プロデューサー
担当楽器 : ボーカル/ギター
レーベル : PIZZA OF DEATH RECORDS
事務所 : PIZZA OF DEATH MANAGEMENT

テレビ

2007年3月19日 : テレビ東京『ROCK FUJIYAMA 第50回横山健from Hi-STANDARD
2007年9月7日 : スペースシャワーTV『ZOOM(Ken Yokoyamaビデオクリップ特集)』
2012年12月7日 : 関西テレビ『音エモン』
2015年7月10日 : テレビ朝日『ミュージックステーション』
2015年9月11日 : 日本テレビ『バズリズム』

映画

2013年 : 横山健-疾風勁草編
2015年 : ブラフマン 語り

ラジオ

2012年12月 : JFN系列30局ネット『ARTIST PRODUCE SUPER EDITON』
2015年9月2日 : ニッポン放送『オールナイトニッポン』


 幼少期は野球少年だった横山さんですが高校に入る頃からエレキギターにはまり、次第に音楽に傾倒していきます。そして高校生が終わる頃には、パンク・ロックに惹かれていくようになりました。

 その後、美術系の大学の受験をしますが失敗に終わり、浪人中にバイトをしながらますます音楽中心の生活を送るようになります。1991年にHi-STANDARDを結成し、1994年にデビューを果たします。

 1999年にはレーベル『PIZZA OF DEATH RECORDS』を設立し、同会社の社長を努めるようになります。また、「Ken Yokoyama」としてソロデビューも果たしています。

背中にタトゥー!?

 パンクロックのカリスマとして有名な横山さんですが、実は体に無数のタトゥーが入っているのです。それもファッションタトゥーというようなものでなく、もっと本格的な『刺青』と呼ぶべきものです。左肩から腕にかけてと、右肩から腕にかけてびっしりと刺青があるばかりか、背中全面や左足にも墨が入っています。

 画像で見ると思わず引いてしまうような和柄の刺青で、任侠映画に出てくるようなデザインとなっているのです。さすがにテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』に出演した時には、長袖のTシャツを着て刺青を見せることはありませんでした。刺青を隠すのは不本意だったようですが、「自分の突っ張りどころはあくまでも音楽だ』として製作者サイドのことも考慮した結果だったようです。


 ゴールデンタイムと言う不特定多数の人が多く見ている時間帯のテレビで、苦情が殺到することがわかっているのに何も刺青を見せることはないだろうと判断したのでしょう。しかし、基本的には刺青を隠そうとは思っていないようです。それどころか、刺青に寄せる熱い想いがあるのです。

 身体に入れる装飾としての芸術性や日本伝統の刺青のルーツを学び、その意味を知ることを大切にしているのだとか。もちろん、日本人が刺青をタブー視していることも十分わかった上でのことだとのこと。刺青に対する彼の想いは、パンクロックを愛する情熱とどこか共通するものがあるのでしょう。

タトゥーの意味

 そんな彼の心を表すように、体に入れたタトゥーには全て意味が込められていると言います。左肩から腕にかけてのタトゥーには、梵字の「カーン」と大きな鯉が彫られています。右肩前面に彫られているのはヒンドゥー教の『ガネーシャの神』で、あらゆる障害を乗り越えて文化や芸術を司る神という意味があります。

 同じく右肩前面にはプーさんのタトゥーがあるのですが、横山さんは絵本のプーさんが大好きなのです。なんだか急に可愛くなってきましたが、周りからどう思われようとありのままに生きるプーさんの姿に感銘を受けたのだそうです。またアロハシャツも好きで、大きなハイビスカスの花も刺青にあしらっています。

 大好きなハイビスカスの花と、『Lucky』という幸運を願う文字との組みあわせは、彼の心を幸福にさせるものなのでしょう。そして、右の上腕部には『楓太』の文字があります。これは彼にとって最も愛おしい、息子さんの名前なのです。子供への愛を表現するのに、体に彫ることは身につけるよりも一段と深い愛であると彼は語っています。

 『楓太』の名前の下には、まるで息子を守るように可愛い象がたくさん彫られています。その象のイラストの下には、大きなドクロが描かれています。このドクロは、浮世絵師である歌川国芳の『がしゃ髑髏』を参考にしているとのこと。ここに日本の伝統を守るという、横山さんの精神があるようです。


 足にもタトゥーが施されています。彼の左足を見ると、和彫の雷神が目を見開いています。雷神には「豊作」「雨乞い」「厄除け」「健康」などの意味があるとされています。そして最も気になる背中のタトゥーですが、一面に彫られているのは『お地蔵様』です。お地蔵様を掘った理由は、彼自身が「みんなのお地蔵さんでありたい」と思っているから。


 お地蔵様のように、慈悲の心で周りの人間を守っていきたいと望んでいるのでしょうか?なお、背中に彫られたタトゥーについては、残念ながらはっきりとした画像を見つけることができませんでした。横山さんはタトゥーに対して、日本文化を守るという強いこだわりがあるようですね。

 下手に隠さないところが潔くて素敵ですね。タトゥーには否定的な人が多いと思います。しかし彼にとってのタトゥーは、音楽と同様に彼の生き方そのものなのかもしれません。