「紅白のためにスケジュールを空けてある」などと勘違い発言をしてしまったことで、消えたと見られています。
カバー曲で大成功した、May J.というアーティストをご存知でしょうか?
歌が上手いだけでなく、楽曲のチョイスやその歌い回しのインパクトなど、May J.はメディアに登場するやいなや圧倒的な指示を得ました。
またビジュアルの良さも含めて、男性からも女性からも愛される歌い手になっていたのです。
そんな誰からも愛されていたMay J.は、突然メディアから姿を消しました。
彼女に一体何があったのでしょうか?
May J.
1988年6月20日生まれで、2023年2月時点で34歳です。
父親は日本人ですが、母親はイラン出身です。
また、母親はペルシャ、ロシア、スペイン、イギリス、トルコの血筋がある女性で、さらには母方の祖母はロシア人ですが、アゼルバイジャンとトルコのハーフでもあります。
May J.の独特なかわいさは、こうしたさまざまな血筋を受け継いだものと言えるでしょう。
そんな彼女の名前は芸名ですが、実は本名も「芽生」のため、本名をそのまま使っていると言えます。
また、May J.の「J」は、ペルシア語で「美しい」「才能溢れる」といった意味を持つ、ミドルネームの「Jamileh(ジャミーレ)」から取っているようです。
2004年の16歳の時から歌手として活動しており、現在まで数多くのシングル、アルバムを発表しています。
消えた理由
May J.が芸能界から消えた理由はいくつかあるようで、中でも決定的だったのは彼女が勘違い発言をしたことだと言えるでしょう。
May J.は、人気歌手だったことは間違いありません。
しかし、彼女はあくまでもカバー曲を歌っているだけのため、オリジナル曲で成功しているわけではないのです。
その中で、ディズニー映画『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」は特に有名です。
ただ、この曲は松たか子が声優を務めた楽曲として、世間では知れ渡っていました。
しかし、歌番組などでその生歌を披露するのは、松たか子よりもMay J.の方が多く、なぜかMay J.の歌のような雰囲気になってしまっていたのです。
しかもMay J.は、この曲で2014年の紅白歌合戦を狙っていたこともわかったのです。
そして彼女はある時、
「スケジュールは今から空けている。手帳には仮で紅白と書いている」と発言。
このコメントに対して数々の批判の声が殺到し、彼女は厳しい状況に立たされたのです。
しかも松たか子は、「レット・イット・ゴー」では民法の音楽番組には出演していなかったのです。
どうやら紅白歌合戦で初披露するために、NHK側が民法で歌うことをやめるよう極秘で要求していたようです。
ここまで待った松たか子の気持ちを知ってか知らずか、May J.はいろいろな民法番組でカバー曲として披露していたのです。
勘違いの言動が重なったMay J.は多くの人に見放されてしまい、芸能界から消えたという流れになったようです。
彼女はこのバッシングを受けたことで、人前に出ることが怖くなったと語っています。
そして、徐々にメディアに登場しなくなりました。
そんな中でMay J.が消えた理由は、この勘違い発言だけではないという声もあります。
そもそもMay J.は、カバー曲ばかり取り上げられて人気を得ていました。
歌がうまい女性というイメージはありましたが、彼女オリジナルの有名な楽曲がなかったため、いずれこの業界からは消えると想像していた人は多かったようです。
そんな中で彼女は、元々はオリジナルの曲もちゃんとリリースしていました。
しかしそれらの曲はあまり売れず、ある時同じ事務所のアーティストであるSUGAR SOULの
「Garden」という人気曲をライブで披露したところ、一気に彼女の人気に火が付いたようです。
それからオリジナル曲を歌うことはほとんどなくなっていき、カバー曲のみを歌うようになりました。
そうして人気もどんどん上がっていき、「カバー曲の女王」と呼ばれるようになりましたが、同時に自身のオリジナル曲はどんどんと衰退していったのです。
松たか子との一件はありしたが、May J.はそもそも長続きする歌手ではなかったのかもしれません。
かなりハイレベルな歌唱力を持っていたものの、その歌唱力を上手に活かすことができず、彼女は姿を消してしまったのです。
2015年以降、May J.はメディアでの露出が減少してから小さなライブハウスで歌ったり、学園祭に登場したりしていたようです。
また、ここまで人気を得た歌手としては珍しく、握手会などを開いてファンとの交流の場を設けたり、水面下で必死に活動していたようです。
しかしそうした活動もなかなか評価されず、現在に至っていると言えるでしょう。
まとめ
May J.がメディアから姿を消してずいぶんと経ちますが、実は2019年には14枚目のアルバム
「平成ラブソングカバーズ」を発表していました。
このタイトルからもわかる通り、このアルバムもカバー曲です。
May J.とカバー曲は、切っても切り離せないのかもしれません。
また、2020年にはブロードウェイミュージカルの
「ウエストサイドストーリー」で舞台初出演を果たしています。
女優デビューも遂げたMay J.が、今後どういった活動を起こしていくのか要注目となりそうです。